☆クリスマスにホームズを☆ [ホームズ&ライヴァルたち]
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「おいおい、Yuseumさん。ハロウィーン企画ならともかく、クリスマスなんて2ヶ月寝ぼけてるの?」
・・・ははは、確かにその通りσ(^◇^;)
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上の文章を読んで、
「うん(-""""-;)? 前もこんな記事読んだことあるぞ!?」
と感じたあなたは、まさに「みすみす」ブログ通
ご愛読、ありがとうございます
(といっても、別にも何もないですが(^^ゞ)
上の文章は、この記事で使ったんですよw
で、その理由も同じなんですなヽ(´・`)ノ フッ…(笑)
つまり、先日発売された[ミステリマガジン 2007年 12月号]の特集が、表題の、
「クリスマスにホームズを」
だからです♪
思えば、Yuseumが「ミステリ・マガジン」を読むようになったきっかけが、2004年4月の「ホームズ150回目の誕生日」特集でした。
あれから、ホームズ特集は今回も含めて3回目(!o!)オオ!
<2年に1回ペース>でホームズ特集が組まれています。
今年度は、一応「ホームズ登場120年目」にあたるのですが、前回の特集の際は特にこれといったイベントもなかったので、ここからも「ホームズ人気の高さ」を窺うことが出来ます(._.) φ メモメモ
ま、昨年は「聖夜に贈るミステリ」というタイトルで、クリスマスに相応しいミステリ・ベスト10を挙げましたので、今年は違う切り口から。
まず、今月のミステリマガジンには、最初に「クリスマス・プディング」のレシピが紹介されています(^u^)
(画像は、Wikipedia (U.S.)より引用)
ミステリマガジンに掲載されているクリスマス・プディングは日本では未訳のホームズ料理本"The Sherlock Holmes Victorian Cookbook"(下の画像;リンク先の本国Amazon.comより引用。)に掲載されているものを参考に、編集部で作成したそうです。
是非、ご覧あれ(^*^)
ちなみに、この本の一番最初に挙げられている「ベイカー街でのクリスマス料理」は、
“ベイカー街のクリスマス・グース,プルーン詰め”
「聖夜に贈るミステリ」でも触れたように、ホームズ物語(正典)でクリスマス近辺に起こる事件は一篇しかなく、主役は「クリスマス用のガチョウ」なので、ホームズ物語のクリスマス料理といえば、
「ガチョウのローストとクリスマス・プディング」
なんだそうです。
閑話休題。
今月のミステリマガジンには短編パスティーシュが4編(もちろん、ホームズ物)が掲載されています。
掲載順に以下に記すと、
作者は著名な古代・中世ケルト学者だそうで、先日、以下の本が日本でも出版されています。
『 幼き子らよ、我がもとへ』(上下巻、創元推理文庫)
なんでも本書↑は、7世紀アイルランドの修道女が活躍するシリーズ、だそうです。
まあ、ミステリ好きな方にとっては、いまさら説明するまでもない「短編の名手」ですが、ホックの代表作の最新刊を以下に↓
「サム・ホーソーンの事件簿 5」(創元推理文庫)
今月のミステリマガジンには、
「なぜ、彼はBSI(*)会員にならなかったのか?」
という理由が、彼の言葉で「チョコッと」書かれているのも興味深いですo(^o^)o
(*)BSI:ベイカー・ストリート・イレギュラーズ。数あるホームズ愛好者(シャーロッキアン)団体の中でも最も著名で、歴史も古い団体。略して、「イレギュラー」Y(^^)
本篇は、怪奇小説家M・R・ジェイムズが依頼人のオカルトもの…らしいです。
「らしいです」というのは、例のごとくYuseum、まだ読んでいないのでf(^ー^;
(というか、「ミステリ・マガジン」に掲載されている小説って、ほとんど興味ないから読まないなぁ(爆))
この人はいろいろホームズ・パスティーシュを書いているようですが、これが本邦初訳のようです。
まさに、上述したような「クリスマスのご馳走」に毒を盛って殺害が行われたようです(苦笑)
解説の日暮雅通さん(ちなみに、このブログ記事は日暮さんの解説を参照しています)によれば、
「正典『悪魔の足』を思わせる」
とありますが、確かに冒頭を読む限り、そんな感じ。
これは面白そう♪
なお、『悪魔の足』は「シャーロック・ホームズ最後の挨拶」所収。
ジェレミー・ブレット主演のこの作品は、Yuseum、正典以上に好きなんです(#^_^#)
さてさて、駆け足で今月のミステリマガジンの「読みどころ」を紹介しましたが、あと1つ。
レスリー・クリンガー(本業は弁護士のシャーロッキアン)による新しい「注釈付きホームズ全集」の研究者向け版(The Sherlock Holmes Reference Library)全9巻が今年の1月に完結しました。
足かけ10年の大偉業です(^^)//”””””パチパチ
もっとも、この「一般読者向け」版は、先に大手出版社から刊行された"The New Annotated Sherlock Holmes"です。
(この本は、長編集(↓画像の下の洋書)が出る前の2004年に、MWA[アメリカ探偵作家クラブ]賞を受賞しています。)
「一般読者向け」とはいえ、「研究者向け」と比べて大きく割愛している部分があるわけではなさそうですが、いずれにしてもスゴイことです!
The New Annotated Sherlock Holmes 150th Anniversary: The Short Stories
- 作者: Arthur Conan, Sir Doyle, Leslie S. Klinger
- 出版社/メーカー: W W Norton & Co Inc
- 発売日: 2004/11/30
- メディア: ハードカバー
「注釈付きホームズ全集」といえばウィリアム・S・ベアリング・グールドによる全集が有名(翻訳は「詳注版シャーロック・ホームズ全集」(全10巻、別巻1;ちくま文庫))ですが、これは1968年に出版されたものなので、それ以降の新しい解釈が反映されていませんでした。
その後、1990年代にオックスフォード大学の注釈付きホームズ全集(翻訳は「シャーロック・ホームズ全集」(全9巻、別巻1;河出書房新社))が出版されましたが、この注釈集は「コナン・ドイル論」に重きを置いたものだったので、Yuseumも読んだときは少なからず失望したものです( ´−`)
シャーロック・ホームズの冒険 (シャーロック・ホームズ全集)
- 作者: リチャード・ランセリン グリーン, アーサー・コナン ドイル
- 出版社/メーカー: 河出書房新社
- 発売日: 1998/02
- メディア: 単行本
Yuseumとしては、作者ドイルに関すること、例えば、
・彼が母親に対して抱いていた複雑な深層心理
などよりも、
・『最後の事件』で宿敵モリアーティ教授とともにライヘンバッハの滝壺に落ちた(と思われていた)ホームズが、『空き家の冒険』にて ≪復活≫ するまで約3年間の「大空白時代 (The Great Hiatus) 」に、一体何をしていたのか?
などなど、純粋に「シャーロッキアン」的な注釈の方に興味津々なので、この"The Sherlock Holmes Reference Library"、一般読者向け版でも構わないので翻訳して欲しいのですが・・・。
20年後か(゜;)?
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「幼き子らよ、我がもとへ 」ちょっと読んでみたい気がしています。
ヨーロッパ好きなので・・・
クリスマスにホームズですか。
ホームズからはちょっと遠ざかっているので・・・
久しぶりに読んでみようかな♪
料理本は大いに興味ありです。
読むだけで楽しいもの!!
by マイケル2 (2007-10-28 18:42)
もうクリスマスなんですねぇ~♪
たまにはミステリーもいいですね~!
応援ぽち☆
by tomo (2007-10-28 18:49)
>マイケル2さん、僕もヨーロッパ好きなので興味深いです。
料理本って食べられなくても楽しいですよね(^u^)
(ホントは食べたいけど(^◇^;))
>tomoさん、応援ポチありがとうございます。
ちょっと気が早いですけど、もうすぐクリスマスですσ(^^)
by ゆーじあむ (2007-10-28 21:31)
クリスマスにホームズを…素敵ですねぇ。[らぶっ]早くもクリスマスの予定ができた♪まあ私は年がら年中ホームズ読んでますが。
注釈本の翻訳、20年でも待ちますよ。その間、正典をみっちり読んでおきますから(笑)。私はドイルの人生とホームズとの関連は少し興味がありますけど、あんまり深読みは嫌ですねぇ。大空白時代にアイリーンと再会して子供ができたという説もあるそうですがどうなんですか?![さーっ]
by ぐうたらぅ (2007-10-28 23:53)
本当に。まだハロイーンですよ。はろいーんの夜はブギーマンで楽しみましょう。
大空白時代のこと、かいてあるでしょうかね?
新しい、注釈書って9巻でいくらなんでしょうね。読んでみたいものです。
私は、やっぱり、ホームズは二重人格を直していた時期と推理しますね、フッフー。
by 降龍十八章 (2007-10-29 09:48)
ハッピー・ハロウィーン♪(とりあえずw)
>ぐうたらぅさん、ありますよね。アイリーン再会説(・・)(。。)
この新しい注釈書は、どう書いているかなo(^o^)o
>降龍十八掌さん、原書は日本円で1万8千円くらいですね。
(買ってしまった・・・。)
もう少し安い「箱なし」の分冊版が11月半ばに出るみたいですよ。
・・・やっぱ、チベットでですかねぇ〜?
by ゆーじあむ (2007-10-31 23:57)
18000円の本を買っちゃうなんて、凄い!
ホームズはチベットで治療していたという説があるんですかぁ?
by 降龍十八章 (2007-11-01 13:54)
降龍十八掌さん、治療したかどうかはともかく、ホームズがチベットに行って、ダライ・ラマに謁見したという説までありますよ〜。
で、3年前に、その辺をテーマにしたパスティーシュが2冊、ほぼ同時期に刊行されたんです。
「シャーロック・ホームズの失われた冒険」(河出書房新社)
http://www.amazon.co.jp/exec/obidos/ASIN/4309204074/classicmyster-22/ref=nosim
「シャーロック・ホームズ 東洋の冒険」(光文社文庫)
http://www.amazon.co.jp/exec/obidos/ASIN/4334761445/classicmyster-22/ref=nosim
模倣作は興味ないので、Yuseumは両方とも読んでませんが(^^ゞ
by ゆーじあむ (2007-11-02 21:14)