ロジャー・シェリンガムは面白い探偵だ。(2011/02/14; チョコッと改訂w) [アントニイ・バークリー]
アントニイ・バークリーのロジャー・シェリンガム・シリーズ。
未読だった長編3作を、一気に読破しました♪
いやぁ、やっぱりバークリーはいいですねぇヽ(^。^)丿
ここでは、その読書備忘録を残しているわけですが、その前にロジャー・シェリンガムの登場する長編を並べておきましょう。
シェリンガム・シリーズはもちろん各作品を単独で読んでも充分楽しめますが、作品刊行順に読むことで面白さが倍増しますので。。。
もちろん、バークリーらしくそこには「ひねり」が加えられていて、あっ!と驚く真相はあります。
ただ、犯人を指摘するために最後にロジャーがとった方法は、、、これは問題でしょう(@_@;)
この作品もポイントは最後の一文にあります。
是非、前作の『ロジャー・シェリンガムとヴェインの謎』を先に読んでから、本作を読むことをオススメします。
推理小説として傑作と言うより、小説として一級品ですね。
まさに、
「ううう—うわっははははははは!」な傑作(大爆笑)
惜しむらくは、前半がやや退屈なのですが、これはスコットランド・ヤードの堅実な調査を最初に描くことで、中盤からのロジャーの推理力(あるいは妄想に近い想像力(笑))を際立たせる効果をもたらすから、仕方がないといえば仕方がない(・・)(。。)
ひょんなことから被害者の姪のステラを秘書に雇うロジャーですが、この秘書とのやりとりが最高にいい!
ステラは完璧な美人のようですが、全くセックスアピールのない独立独歩型の女性のようで^_^;、そんな彼女に翻弄されるロジャーが愉快です。
もちろん、ロジャーも翻弄されるばかりでなく、たまにはやり返そうとするのですが・・・((^Q^)v
バークリーの作品は多種多様でありながら、ある意味ワンパターンな部分もあるので、本作のラストはだいたいYuseumの予想通りの展開でしたが、それでも面白く読めるというのは、バークリー、さすがです(^o^)
両事件に内容的な関連はありませんが、どちらともモーズビー首席警部は登場します。
(『絹靴下殺人事件』にも登場します。)
で、こちらの作品ではどちらかといえばスコットランド・ヤードの堅実な捜査が中心に描かれていますが、ところがどっこい、この執念を感じさせる捜査がなかなか面白い。
まるで、クロフツみたいな警察小説を読んでいるような感じです。
ただ、この警察小説的なものがずっと続くと、やや退屈にも思えてきますが、そこはバークリー。
ストーリーの中に、被害者を取り巻く背景を描いたロジャー・シェリンガムの草稿を加えることで、物語にアクセントをつけるとともに、この草稿が「被害者は誰か?」というちょっとした謎解きを演出しているのも心憎いです。
もちろん、ロジャー・シェリンガムもちゃんと登場しますよ。
さてさて、今回のロジャーは成功するのか、しないのか?
いや、失敗するのか、しないのか? と言った方がいいかもw
しかし、この作品。
品切れなんですねぇ〜(´ヘ`;)ハァ
未読だった長編3作を、一気に読破しました♪
いやぁ、やっぱりバークリーはいいですねぇヽ(^。^)丿
ここでは、その読書備忘録を残しているわけですが、その前にロジャー・シェリンガムの登場する長編を並べておきましょう。
シェリンガム・シリーズはもちろん各作品を単独で読んでも充分楽しめますが、作品刊行順に読むことで面白さが倍増しますので。。。
- レイトン・コートの謎
- ウィッチフォード毒殺事件
- ロジャー・シェリンガムとヴェインの謎
- 絹靴下殺人事件(→2009年5月読破)
- 毒入りチョコレート事件
- 第二の銃声
- 最上階の殺人(→2009年5月読破)
- 地下室の殺人(→2009年5月読破)
- ジャンピング・ジェニイ
- パニック・パーティ(→2010年11月読破)
・・・こうして見てみると、曲がりなりにも全ての作品で感想を書いているということは、Yuseum、バークリーが好きなんですねぇ(*^。^*)
探偵ロジャー・シェリンガムの面白いところは、
「必ずしも彼の推理が正しいわけではない」
というところです。
さあ、以下の3作において、ロジャーは成功したのでしょうか? 失敗したのでしょうか?
ロンドンに出たまま消息を絶った娘の行方を探す父親の手紙に動かされ、ロジャー・シェリンガムが調べてみると、彼女は絹のストッキングで首を吊って死んでいたことが判明する。しかも、同様の事件が続発していることを知ったシェリンガムは、独自に調査を開始した!無差別殺人ものですが、幾分地味な感じを受けるのは早々に容疑者が(何人かに)絞られてくるからでしょうか。
もちろん、バークリーらしくそこには「ひねり」が加えられていて、あっ!と驚く真相はあります。
ただ、犯人を指摘するために最後にロジャーがとった方法は、、、これは問題でしょう(@_@;)
この作品もポイントは最後の一文にあります。
是非、前作の『ロジャー・シェリンガムとヴェインの謎』を先に読んでから、本作を読むことをオススメします。
薄汚れたアパートの最上階のフラットで老女の絞殺死体が見つかり、室内が荒らされていた。裏庭に面した窓からはロープがぶら下がっていた。スコットランドヤードの捜査に同行したロジャー・シェリンガムは、警察の断定に数々の疑問を持ち、独自の調査を開始するのだが。。。うん、これは傑作
推理小説として傑作と言うより、小説として一級品ですね。
まさに、
「ううう—うわっははははははは!」な傑作(大爆笑)
惜しむらくは、前半がやや退屈なのですが、これはスコットランド・ヤードの堅実な調査を最初に描くことで、中盤からのロジャーの推理力(あるいは妄想に近い想像力(笑))を際立たせる効果をもたらすから、仕方がないといえば仕方がない(・・)(。。)
ひょんなことから被害者の姪のステラを秘書に雇うロジャーですが、この秘書とのやりとりが最高にいい!
ステラは完璧な美人のようですが、全くセックスアピールのない独立独歩型の女性のようで^_^;、そんな彼女に翻弄されるロジャーが愉快です。
もちろん、ロジャーも翻弄されるばかりでなく、たまにはやり返そうとするのですが・・・((^Q^)v
バークリーの作品は多種多様でありながら、ある意味ワンパターンな部分もあるので、本作のラストはだいたいYuseumの予想通りの展開でしたが、それでも面白く読めるというのは、バークリー、さすがです(^o^)
新居に越してきた新婚早々のデイン夫妻が地下室の床から掘り出したのは、若い女性の死体だった。「最上階」のお次は「地下室」の殺人。
被害者の身元も分からず、捜査の糸口さえつかめぬ事件に、モーズビー首席警部を始めとするスコットランド・ヤードは全力を挙げて調査を開始した。
両事件に内容的な関連はありませんが、どちらともモーズビー首席警部は登場します。
(『絹靴下殺人事件』にも登場します。)
で、こちらの作品ではどちらかといえばスコットランド・ヤードの堅実な捜査が中心に描かれていますが、ところがどっこい、この執念を感じさせる捜査がなかなか面白い。
まるで、クロフツみたいな警察小説を読んでいるような感じです。
ただ、この警察小説的なものがずっと続くと、やや退屈にも思えてきますが、そこはバークリー。
ストーリーの中に、被害者を取り巻く背景を描いたロジャー・シェリンガムの草稿を加えることで、物語にアクセントをつけるとともに、この草稿が「被害者は誰か?」というちょっとした謎解きを演出しているのも心憎いです。
もちろん、ロジャー・シェリンガムもちゃんと登場しますよ。
さてさて、今回のロジャーは成功するのか、しないのか?
いや、失敗するのか、しないのか? と言った方がいいかもw
しかし、この作品。
品切れなんですねぇ〜(´ヘ`;)ハァ
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大爆笑(!)の「最上階の殺人」が読んでみたいです!!
Yuseumさんのアドバイスに従って刊行順に読むか、
掟を破っていきなり「最上階」へ行くか。
激しく悩むなあ・・・(・へ・;;)
by チヨロギ (2009-05-25 23:57)
読者の興味を惹き付ける事が、著書の書き方として基本、
重要となる目的ではないかも知れませんが、
読み手上手く引き込んでくれる作品というのは、
それだけで興味を惹かれる一冊となりそうですね☆
by aya_rui (2009-05-26 16:04)
>チヨロギさん、「最上階の殺人」はもちろん、これ単独で読んでも充分面白いですよ[はぁと]
笑いの要素は満載です[わはっ]
>aya_ruiさん、その作品世界にいつのまにか引き込まれるような読書は楽しいですね[おんぷ]
最近のYuseumは、読書ペースが絶好調です(^_^)v
by Yuseum (2009-05-26 19:24)