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EQ+Y=? [エラリー・クイーン]

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現在、飯城勇三氏の「エラリー・クイーン論」をパラパラと読んでいます[本]
エラリー・クイーン論

エラリー・クイーン論

  • 作者: 飯城 勇三
  • 出版社/メーカー: 論創社
  • 発売日: 2010/09
  • メディア: 単行本
これはエラリー・クイーンについての評論集なわけで、まだ全部読んだわけではないのですが、まず面白いな、と思ったところを。
一口に本格推理小説と言っても、<意外な推理>を楽しむものと<意外な真相>を楽しむものに大別され、たいていの作品は<意外な真相>を追究しているのに比べて、クイーンの諸作は<意外な推理>Surprise Deductionを追究している点において、他とは異彩を放っていること。
また、「犯人の物語」と「探偵の物語」についての論考も面白いです。
<意外な推理>を描こうとする際、「犯人の物語」は<推理>に興じる妨げにもなりかねないので、それに対してクイーンがどのように工夫しているのかが論じられています。

<意外な推理>を追究する中で、「犯人の物語」を描く必要が出てきたのが「ドルリー・レーン四部作」。
先日、新訳出版された『Yの悲劇』もその1つ。
Yの悲劇 (角川文庫 ク 19-2)

Yの悲劇 (角川文庫 ク 19-2)

  • 作者: エラリー・クイーン
  • 出版社/メーカー: 角川書店(角川グループパブリッシング)
  • 発売日: 2010/09/25
  • メディア: 文庫
翻訳は『ダ・ヴィンチ・コード』訳者として有名で、古典ミステリの翻訳(『検死審問―インクエスト』など)でも定評のある越前敏弥さん。
ということで、Yuseum。
只今、3回目の『Y』を読んでいます(^^)

この作品、「意外な犯人」でも有名ですけれど、この作品の魅力はそこだけにあるわけではないのは先に触れたとおり。
(だから、「こんな犯人、意外でもなんでもない。」と言うのはナンセンス。)
まだ未読の方は、この歴史的な名作を是非読んでみましょう(^o^)


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コメント 2

むらひで

私は本を二度読むということは滅多にしませんが、
Yの悲劇は二度?三度読みました。
そのくらい、推理のち密性+探偵の人間性+犯人の物語 が 良くできている読み物ですね。
絶対のお勧めです、
by むらひで (2012-03-09 14:54) 

Yuseum

むらひでさん、コメントありがとうございます。
Yも含めて、クイーンの悲劇シリーズは面白い!
(というより、クイーンの作品は基本的に皆面白い[はぁと])
by Yuseum (2012-03-14 22:35) 

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