フェルメールからのラブレター [徒然]
思い立ったが吉日、ということわざがあります。
その前に
[17世紀オランダの手紙事情]
2〜3日前から、なんとなく、
「フェルメールを鑑賞したいな(。-_-。)」
と思うようになりました。
で、
「そういや、フェルメール展やっていたな。」
と。
(東京展;Bunkamura ザ・ミュージアム)
ただ、休日の日本の美術館・美術展に行くと、狭い中に人がいっぱいでゆっくり鑑賞できないと思ったので(^_^;)
昨日の朝、行ってみました。
幸か不幸か。
Yuseumの美術館鑑賞デビューは「オランダ」なんです
もちろん、それ以前にも「観光旅行の合間に」とかいう感じで美術館を訪れることはありましたが、能動的に、
「絵画・彫刻を鑑賞したい!」
と美術館を訪れたのは、オランダのアムステルダム国立美術館、及びゴッホ美術館が最初だったんです。
もう7〜8年前ですかね( ´-`)
会社の仕事で、オランダ語を全く知らない私が、1週間後に1人でオランダ出張することが急遽決まり(゜゜;)
現地スタッフが合流する予定だったのに、
「人手がつかないから、目的地へも1人で行ってきて(^.^)/」
となり(;・∀・)
で、アムステルダムまで飛行機
→そこから電車で2〜3時間もかけて、オランダ郊外へ。
そして、翌日に現地での仕事を済ませて、再びアムステルダムへ。
ま、大変でしたけれど、いい思い出です( ´−`)
電車の外の風景を見ると、
「オランダって、本当に風車の国なんだぁ。」
とか、電車内では学生っぽい方々が楽しそうに(自分にはさっぱり理解できない言葉でw)歌っていて、面白いと思うと同時に心細かったり(..;)
目的地には夜10時くらいに着いたのですが、
「これが白夜かぁ。」
と、外が明るくて。(曇り空のような感じ)
さすがに、会社は目的地とアムステルダムにホテルを用意してくれましたw
そして、アムステルダムに戻った時に、帰国まで約1日余裕があるのを知りました。
じゃ、少しアムステルダムの観光でもしてみようか、と(^^ゞ
トラムに乗って、いろいろ足を運んでみることにしました。
あるトラムに乗ったとき、いきなり太った男性が大きな声で演説(?)を始めたので、ビクッとして身構えたところ、隣に座っていた美しい女性が、
「あれはいつものことだから、気にしなくてもいいのよ。」
と英語で喋ってくれたり(#^_^#)
でも、オランダの中心部を巡る運河は、その河岸が工事中のところが多く、風景はイマイチだったので、
「じゃあ、美術館でも行ってみようかな。」
アムステルダム国立美術館、ゴッホ美術館はすぐ近くにあり、もちろんアムステルダム国立美術館の方が大きかったのですが、どちらも広い空間に素敵な絵画を多数展示してあり、ゆったり鑑賞することができました(o´∀`o)
(・・・だから、日本に戻ってきて、しばらくは日本の美術館や美術展巡りをしていましたが、休日に行ったら人はいっぱいだし狭いし、でウンザリして(^◇^;))
話をフェルメールに戻しましょう(・。・)
これもオランダで鑑賞しました。
(今日購入したポストカード)
初見の感想は、
「わっ、思っていたより小さい\(・o・)/」(笑)
やはり代表作だけあって、この絵画の周りには人が集まっている状態で、なかなか見えませんでした(^_^;)
そして、
「うわぁ、綺麗だなぁ( ´−`)」
だから、フェルメールには好印象
今回の「フェルメールからのラブレター展」には、この『牛乳を注ぐ女』は来日していませんが、本展の目玉は同じくアムステルダム国立美術館所蔵の『手紙を読む青衣の女』。
この作品、2010-2011年に修復され、描かれた当時の「フェルメール・ブルー」と明るい光の表現がよみがえり、修復後の作品は本展が世界初公開となります。
楽しみo(^o^)o
その前に
この展覧会期間中、Bunkamura内のカフェレストラン「ドゥ マゴ パリ」では特別メニューが堪能できます(^u^)
その1つが、こちら。
ハート形の「ひき肉のロースト レモンソース」です
ラブレターですから
…ということでお腹も満たしたので、いざ展示場へε≡≡ヘ( ´∀`)ノ
がメイン・テーマである、本展覧会。
以下の4つのパートで構成されています。
人々のやりとり—しぐさ、視線、表情
Personal Relationships; Gestures, Glances and Facial Expressions
家族の絆、家族の空間
Familial Ties, Family Members
手紙を通したコミュニケーション
Personal Communications through Letters
職業上の、あるいは学術的コミュニケーション
Professional / Scholarly Communication
そして、フェルメールの以下の3つの絵画が、手紙を通したコミュニケーションのパートに展示されています。
まずは、『手紙を書く女』A Lady Writing(1665年頃)
(From Wikipedia)
続いて、先述の『手紙を読む青衣の女』Girl Reading a Letter(1963-64年頃)
(From Wikipedia)
(From Wikipedia)
個人的には、この『手紙を書く女と召使い』が一番よかったですね。
このWikipediaからの画像では分かりにくいですが、保存状態が良いためか、赤が美しいんですよ。
フェルメール・ブルーならぬ、フェルメール・レッド。
フェルメールって、赤色もこんなに美しく描けるんだなぁ、と思いました。
その他の画家については、職業上の、あるいは学術的コミュニケーションのパートの作品が興味深かったです。
例えば、コルネリス・デ・マンの『薬剤師イスブラント博士』The Pharmacist Dr. Ysbrand Ysbrandz.(1667年頃)。
(Yuseum、薬剤師免許を持ってたりするのでw)
あと、ハブリエル・メツーの『窓辺で本を読む女』A Woman with a Book at a Window(1653-54年頃)や、ヤン・ステーン『弁護士への訪問』A Visit to the Lawyer(1665年)なども面白かったです。
今回の美術展。
1/31(火)(今日ですね)の午後8時、BS日テレの「ぶらぶら美術博物館」でも取り上げられますので、ご参考まで(*・ω・)ノ
お、予約、予約!!
お知らせありがとうございました!!m(__)m
銀座?の「フェルメール光の王国展」
http://www.vermeer-center-ginza.com/
というのもあるみたいですね。
by Kimball (2012-01-31 07:22)
おお、Kimballさん!
こちらこそありがとうございます[わはっ]
これは面白そうな企画ですねo(^o^)o
by Yuseum (2012-01-31 07:54)
「真珠の耳飾りの少女」という映画でフィルメール・ブルーのことを知りました。
ほんと、きれいですよね。絵を並べてもらえるとよ~く分かります(^^)v
by むらひで (2012-01-31 19:43)
不幸じゃないですよ〜(笑)。
あらゆる国の中でもオランダの美術館環境は最高に近いのでは?だからこそ、の逆説的な「不幸」ですかね?交通の便は最悪ですが、もしもまだ行ってらっしゃらなければ是非クレラーミュラー美術館へ!
すいません、オランダ、好きなんで熱くなってしまいました(笑)。
by トモミ (2012-01-31 20:23)
Yuseumさんの購入された絵葉書の画面で
バーチャル鑑賞させて戴きました[わはっ]
窓際という理由かもしれませんが、なぜか
部屋の片隅でって構図が多いですよね[あせっ]
曲の購入[おんぷ]ありがとうございました[ぴーっ]
by TOQ (2012-02-01 00:02)
昨夏、京都でこの展覧会を見ましたが、僕も
『手紙を書く女と召使い』が強く印象に残りました。
台風のまっただ中に行ったので、3つの作品を
独り占めできました(笑)
オランダでの美術鑑賞、素晴らしい経験ですね。
by マチャ (2012-02-01 16:42)
すてきなオランダの思い出ですね、うらやましいです♡
フェルメールはブルーの印象が強いですが、
赤もきれいなんですねー。
俄然、実物が見たくなってきました(・ε・)/
by チヨロギ (2012-02-02 12:13)
>むらひでさん、コメントありがとうございます[にこっ]
久々に生で見たフェルメールは美しかったです[はぁと]
>トモミさん、コメントありがとうございます(^_^)/
もちろん、「逆説」ですよ(^_^;)
オランダで素晴らしい物を鑑賞したので、その後、どこに行っても物足りず[・・・]
クレラーミュラー美術館、行ってみたいです[じーっ]
>TOQさん、たぶん遠近法を上手く活用しようとしたから、そういう構図なんですかね[はてな]
ミクは(^O^)vです[おんぷ]
>マチャさん、コメントありがとうございます。
おお、台風のまっただ中での鑑賞でしたかw
素晴らしい美術はいいですね〜( ´−`)
>チヨロギさん、どうも後日見たテレビ番組によれば、『手紙を書く女と召使い』は後年の修復師の「主張」が強いようなので、それで赤がくっきり見えるのかもしれません。
この作品、2回も盗まれているので、損傷も激しかったようなので[どくろ]
今回修復された『手紙を読む青衣の女』は、近年の修復作法に従って、原作に忠実に(修復師の個性は殺して)修復されたようです(._.)φ
by Yuseum (2012-02-07 07:03)