新しい「オリエント急行殺人事件」【2018年8月追記】 [アガサ・クリスティー]
それはさておき
ケネス・ブラナーが監督・主演を務め、ハリウッドを代表する豪華俳優陣で映画化された『オリエント急行殺人事件』が、いよいよ日本でも公開されますね
【2018年8月追記】 遅ればせながら、ケネス・ブラナー監督・主演の『オリエント急行殺人事件」のブルーレイなどをご紹介。
私は映画館で鑑賞後に「ブルーレイ&DVD」を購入してみました
オリエント急行殺人事件 2枚組ブルーレイ&DVD [Blu-ray]
- 出版社/メーカー: 20世紀フォックス・ホーム・エンターテイメント・ジャパン
- メディア: Blu-ray
クリスティーの作品についてはこれまでにも何度も映像化されてはいますが、今回はハリウッドの大作映画ということで、原作についても今年になって新訳が複数刊行されるなど、色々賑わっています
なお、ここでは翻訳の善し悪しについては言及しませんので、あしからず
クリスティー文庫は今回の映画化に併せて、カバージャケットが新しくなっています。(期間限定?)
なお、クリスティー文庫の旧訳はこちら(上段右から1番目)
続いて創元推理文庫(下段右から1番目)。
私が最初に読んだ『オリエント急行〜』はこの翻訳本でした。
今年の4月に出た光文社古典新訳文庫(下段右から3番目)。
私が持っているのは電子書籍版です(上の写真の一番左)。
それぞれの訳者あとがきに記されているのですが、光文社古典新訳文庫と角川文庫とではアームストロング大佐のファーストネームを翻訳する際のスタンスが異なるのが興味深いです。
なお、角川文庫の旧訳についてはグーテンベルク21が刊行している以下の電子書籍でも読むことが出来ます。
その他にも翻訳本はありますが、現在は絶版なので割愛。
2)原書
オリエント急行殺人事件 MURDER ON THE ORIENT EXPRESS (KODANSHA ENGLISH LIBRARY)
- 作者: アガサ・クリスティ
- 出版社/メーカー: 講談社
- 発売日: 2017/11/17
- メディア: 文庫
こちらの方が、講談社英語文庫の語注より少し詳しめかな。
この分野はあまり詳しくないので、いくつかの羅列でm(__)m
オリエント急行の殺人 (クリスティー・ジュニア・ミステリ 2)
- 作者: アガサ・クリスティー
- 出版社/メーカー: 早川書房
- 発売日: 2007/12/25
- メディア: 単行本(ソフトカバー)
まず忘れてはならないのは、シドニー・ルメット監督による1974年の映画。
オリエント急行殺人事件 スペシャル・コレクターズ・エディション [DVD]
- 出版社/メーカー: パラマウント ホーム エンタテインメント ジャパン
- メディア: DVD Audio
今回の映画もこの映画のリメイクと言われているくらいなので、比較してみるのは面白いことでしょう。
続いて、「名探偵ポワロ」でお馴染み、デヴィド・スーシェがポワロ(熊倉一雄さんが吹替)を演じるドラマ版。
確かに全体的なトーンは暗いのですけれど。。。
余談ですが、NHK総合で現在放送されている羽海野チカさん原作のTVアニメ、3月のライオン第2シリーズ第1話(第23話)にて、このスーシェ版『オリエント急行の殺人』と思しき映像が数秒間挿入されていました。
アニメで描かれた映像は完全にスーシェ版と一致しているわけではありませんが、明らかにスーシェ版のオマージュ。(それも数秒間ながら作りが細かい。)
スーシェ版『オリエント急行の殺人』である必然性はないように思われたのですが、それとも何か深い意味があるのでしょうかφ(゚Д゚ )フムフム…
「名探偵ポワロ」データベースの「関連品」でも触れられていますが、ここにも記しておきました。
オリエント急行殺人事件 ブルーレイBOX [Blu-ray]
- 出版社/メーカー: ポニーキャニオン
- メディア: Blu-ray
第1夜が原作に沿っていて、第2夜は三谷さんオリジナルの脚本で犯人の視点から事件を再構築する、というものでした。
・・・私、三谷さんの作品は結構好きなのですが、これについては、、、(とお茶を濁す。)
(第1夜は冗長だし、第2夜の趣向は面白いけれど、スーシェ版を見た後では、「ある人物の一言」がとても気になった。)
設定を現代に置き換えていましたが、ポアロがパソコンを使っていたということしか覚えていない
拙ブログでも以前紹介していますが、「名探偵ポワロ」ポワロ役吹替の熊倉一雄さんがお亡くなりになる直前くらいに制作されたオーディオブックがあります。約2時間。
出演:熊倉一雄・根本泰彦・後藤敦・多田野曜平・安原義人・小宮和枝・島美弥子・岡のりこ・渡辺真砂子・川本克彦・きっかわ佳代他
上巻の最後が原作の第二部第12章までに相当します。
朗読ではなく、どちらかと言えばオーディオドラマですね。
原作を適度に端折りながら、話が進行します。
オーディオブックと言えば、私はまだ聴いたことがないのですが、デヴィッド・スーシェ監修のCDと、今回の映画の主役&監督であるケネス・ブラナー監修のCDもあるようなので、そちらも以下に紹介しておきます。(【2018年8月追記】スーシェ版を聴くことにしました)
Murder on the Orient Express (Poirot)
- 作者: Agatha Christie
- 出版社/メーカー: HarperCollins Publishers Ltd
- 発売日: 2017/11/30
- メディア: CD
(おまけ)
12月(注:2017年)と言えば、AXNミステリーにて12/17〜23まで「アガサ・クリスティーからのXmasプレゼント」と題して、ノンストップでクリスティー三昧。
拙ブログでも紹介したBBC制作のこちらの作品がオリジナル・ノーカット版で放送…というのも気になりますが。。。
(NHK放映時ではカットされたオープニングのこと? それとも、DVDにもカットされた部分があるの?)
個人的には、『そして誰もいなくなった』の次にBBCが制作した『検察側の証人』(全2話)の日本初放送が気になります。
この原作はクリスティーの傑作の1つで過去にも映像化されており、有名なところではビリー・ワイルダー監督の 情婦 [DVD] という邦題映画があります。
映画は戯曲 検察側の証人 (ハヤカワ文庫―クリスティー文庫) ( Kindle版 、)に沿っていましたが、元は短編集 死の猟犬 (ハヤカワ文庫―クリスティー文庫) ( Kindle版 、)に収録された短編小説。
しかしながら、この短編と戯曲では結末が少し異なります。
果たして、今回のドラマは・・・?
今回のドラマに併せた装丁のペーパーバックはこちら
奇しくも、今回のドラマに出演しているトビー・ジョーンズ(書影の左下)はスーシェ版『オリエント急行の殺人』ではラチェット役でした。
( SHERLOCK/シャーロック シーズン4 『臥(ふ)せる探偵』のカルヴァートン・スミス役でもありましたね。)
The Witness for the Prosecution: And Other Stories
- 作者: Agatha Christie
- 出版社/メーカー: HarperCollins Publishers Ltd
- 発売日: 2016/11/21
- メディア: ペーパーバック
Yuseumさん、お帰りなさ〜い(と言っていいのかな??)
そうですか「オリエント〜」が再び映画化・・知りませんでしたっっ
クリスティブームが再び到来するのでしょうか。。
ご無沙汰しておりましたが、比較検証の筆は相変わらず冴え渡っていますね♪
再開直後のご訪問&niceをありがとうございました(^^)/
by TOQ (2017-12-03 17:06)
Yuseumさま、こんばんは。
ご無沙汰しております。
最近私もこの映画の公開を知ったのですが、
次作(キャストは未定のようですが)の「ナイルに死す」も制作が決まったようですね。
シネマトゥデイにオリエント急行の殺人最高傑作は?というコラムが掲載されていて、スーシェ版が
ベストとされてましたね。
ご体調等々、大丈夫でしょうか。
また時折ご訪問くださいませ。
by コースケ (2017-12-03 18:26)
お久し振りです!お元気でしたか?
by トモミ (2017-12-04 19:04)
>TOQさん、こちらこそありがとうございます。
ハリウッド映画化ということで、いつもより少し盛り上がっている感じですね♪
>コースケさん、ご心配ありがとうございます。
体調などはおかげさまでボチボチです(o^-^)
シネマトゥデイの記事は私も読みました。
「ナイルに死す」も楽しみです。
>トモミさん、お久しぶりです。コメント& nice!ありがとうございます。
by Yuseum (2017-12-04 22:15)