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「あざと可愛さ」はパワーアップ;『invert 城塚翡翠倒叙集』 [Mystery]

すべてが、反転。


相沢沙呼さんの最新作『invert 城塚翡翠倒叙集』を読みました[本]

invert 城塚翡翠倒叙集

invert 城塚翡翠倒叙集

  • 作者: 相沢沙呼
  • 出版社/メーカー: 講談社
  • 発売日: 2021/07/06
  • メディア: Kindle版
Get it on Apple Books

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まず始めに。
本作では、前作『medium 霊媒探偵城塚翡翠』の結末に触れています。
まあ、前作を読まなくても、一応本作は楽しめますが、それでは前作を読む楽しみが激減してしまいますので、まだ前作を読んでいない方は回れ右して、[メディウム]から読まれることをお薦めします(・・)(。。)
(文庫化されました。)
medium 霊媒探偵城塚翡翠 (講談社文庫)

medium 霊媒探偵城塚翡翠 (講談社文庫)

  • 作者: 相沢 沙呼
  • 出版社/メーカー: 講談社
  • 発売日: 2021/09/15
  • メディア: 文庫
  • Get it on Apple Books


オーディオブックもあります。




それでは、[インヴァート]。

最初に、invertという単語の意味が記されていますが、「…を逆さにする,ひっくり返す,…を裏返しにする」などの意味があって、inverted detective storyといえば、倒叙推理小説を意味します。
蛇足ながら、倒叙推理小説とは事前に犯人・犯行が明らかになっている作品で、映像で有名な作品としては「刑事コロンボ」や「古畑任三郎」などがあります。
倒叙推理小説の元祖はこちら[左斜め下]


そして、本書は「雲上(うんじょう)の晴れ間」「泡沫(ほうまつ)の審判」「信用ならない目撃者」という3つの中編から構成されており、最後の中編が他より長そうなので、
「最後の作品で、何かが仕掛けられているに違いない(`・ω・´)!」
と思うわけです。
実際、最初の2編は普通の倒叙推理小説のようでしたが、「信用ならない目撃者」は城塚翡翠のピンチか?!などと思いながら読んでいましたが……

……ここからは実際に読んで確認してみてください。


それにしても、翡翠さん。
相変わらず可愛らしいですが、あざといです。(褒め言葉です。)
この「あざとい」という単語は、実際に本書でも記されているので、思わず苦笑しました。


カバージャケットは前作に引き続き、遠田志帆さんの美しいイラストです。
……まさか、このイラストにヒ(以下略)

2022年10月追記
[インヴァート]もオーディオブックが刊行されています。




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