『エラリー・クイーン 創作の秘密』——私の悩みも解決? [エラリー・クイーン]
エラリー・クイーンのファンはもちろん、本格ミステリのファン、いや、小説のファンすべてに読んでほしい、とも訳者あとがきに記されている『エラリー・クイーン 創作の秘密 往復書簡 一九四七ー一九五〇年』。
エラリー・クイーン 創作の秘密: 往復書簡1947-1950年
- 出版社/メーカー: 国書刊行会
- 発売日: 2021/06/14
- メディア: Kindle版
あの三谷幸喜さんも大推挙されたということでも話題の一冊。(朝日新聞の有料記事は公開期間を終了したようですが。)
【紹介】朝日新聞「三谷幸喜のありふれた生活」にて『エラリー・クイーン 創作の秘密』https://t.co/UtQk3A1ZrN が全編にわたり異例の大推挙。ありがとうございます。「この十年で読んだ本の中で、ダントツでエキサイティングな内容だ」
— 国書刊行会 (@KokushoKankokai) July 2, 2021
※こちらにて全文掲載(有料記事)↓https://t.co/4Q3lezaFMy pic.twitter.com/F00l27PYex
エラリー・クイーンとは、二人の従兄弟であるフレデリック・ダネイとマンフレッド・B・リーの合同ペンネーム。
この二人が作品( 『十日間の不思議』、 『九尾の猫』、 『悪の起源』)を作り上げていく過程でやり取りしていた往復書簡が、一冊の本になりました。
二人が文字通り身も心もすり減らしながら、それでも作品を作り上げていく姿は、たとえ物作りに携わっていなくても、心を打つものがあると思います。
この二人が作品( 『十日間の不思議』、 『九尾の猫』、 『悪の起源』)を作り上げていく過程でやり取りしていた往復書簡が、一冊の本になりました。
二人が文字通り身も心もすり減らしながら、それでも作品を作り上げていく姿は、たとえ物作りに携わっていなくても、心を打つものがあると思います。
仕事やら私生活やらで悩まれている方。荒療治ではありますが、この本の二人が悩み苦しむ様子を読めば、そこに解決のヒントがあるかもしれません。
聴取者への挑戦—EQのラジオドラマをスマホで— 【2021年7月追記】 [エラリー・クイーン]
【2021年7月追記】
エラリー・クイーンのラジオドラマ集第4弾が出版されました
下に掲載したラジオドラマ19エピソードのうち、43-28.5『消える魔術師の冒険』の脚本が収録されています。
下に掲載したラジオドラマ19エピソードのうち、43-28.5『消える魔術師の冒険』の脚本が収録されています。
消える魔術師の冒険 聴取者への挑戦IV (論創海外ミステリ 269 シナリオ・コレクション 聴取者への挑戦 4)
- 出版社/メーカー: 論創社
- 発売日: 2021/06/24
- メディア: 単行本
【2018年7月追記】
最近、エラリー・クイーンのラジオドラマ集第3弾が出版されました
犯罪コーポレーションの冒険 聴取者への挑戦III (論創海外ミステリ213)
- 作者: エラリー・クイーン
- 出版社/メーカー: 論創社
- 発売日: 2018/07/04
- メディア: 単行本
そういえば、エラリー・クイーンのラジオドラマについて、何かブログに書いたな〜とこの記事を見てみると、リンクが多数切れているのを発見
幸い、多くのリンクはリンク先を修正すれば何とかなりそうなので、この機会に修正しました。
また、
・記事のサブタイトルを「iPhone」→「スマホ」に変更。
・各エピソードについては、以下のエラリー・クイーンの評伝の中でも触れられています。
邦訳のないエピソードについても、この評伝の「作品名索引」に記載の邦題を放送年月日の前の「」内に記しましたので、ご参照ください。
邦訳のないエピソードについても、この評伝の「作品名索引」に記載の邦題を放送年月日の前の「」内に記しましたので、ご参照ください。
(以下、2010年11月14日に記したブログ記事に加筆・修正。)
1939年〜1948年に放送されたラジオドラマ「エラリー・クイーンの冒険」。
その一部の脚本は、単行本で読むことができます。
ナポレオンの剃刀の冒険―聴取者への挑戦〈1〉 (論創海外ミステリ)
- 出版社/メーカー: 論創社
- 発売日: 2008/03/01
- メディア: 単行本
死せる案山子の冒険―聴取者への挑戦〈2〉 (論創海外ミステリ)
- 出版社/メーカー: 論創社
- 発売日: 2009/03/01
- メディア: 単行本
一部の放送は今でも記録に残っているようで、アメリカではこんなMP3ディスクも発売されているようです。
ここでは、インターネットでも聴くことができる(おそらく流出?)ものを整理してみました。
下のリンク先をクリックしてください。
参考サイトは以下の通り。
また、上述の単行本も参照しています。
- Ellery Queen'S Minute Mysteries... episodic log
- RadioLovers.com - Ellery Queen
- Adventures of Ellery Queen Radio Show
- Ellery Queen : Free Download & Streaming : Internet Archive
(参考サイトの大半がリンク切れでした)
ソネブロがスマートフォン向け表示に最適化されたようなので、こちらに掲載しておきます
タグ:海外古典ミステリ
クイーンのライツヴィル [エラリー・クイーン]
約2年前、私はこのブログにこんな記事を書きました。
「クイーン再入門」特集で残念に思ったこと
「クイーン再入門」特集で残念に思ったこと
その後、要望の半分は実現しました
『フォックス家の殺人』と『十日間の不思議』の新訳版です
『フォックス家の殺人』と『十日間の不思議』の新訳版です
ここにも書いたように、
災厄の町〔新訳版〕 (ハヤカワ・ミステリ文庫)
→ フォックス家の殺人〔新訳版〕 (ハヤカワ・ミステリ文庫)
→ 十日間の不思議〔新訳版〕 (ハヤカワ・ミステリ文庫)
→ 九尾の猫〔新訳版〕 (ハヤカワ・ミステリ文庫)
→ フォックス家の殺人〔新訳版〕 (ハヤカワ・ミステリ文庫)
→ 十日間の不思議〔新訳版〕 (ハヤカワ・ミステリ文庫)
→ 九尾の猫〔新訳版〕 (ハヤカワ・ミステリ文庫)
で読むのをお薦めします。
(『九尾の猫』はライツヴィルを舞台としたシリーズではありませんが。)
(『九尾の猫』はライツヴィルを舞台としたシリーズではありませんが。)
先日のハヤカワミステリマガジンでも、2年ぶりにエラリイ・クイーンが特集されていましたね。
「クイーン再入門」特集で残念に思ったこと [エラリー・クイーン]
まず。
もしも、伝説のロックバンドの情報をお求めに拙サイトへ来られた方。
申し訳ございません(_ _)
この記事は、今から90年前にアメリカでデビューした作家「エラリー・クイーン」、早川書房ならば「エラリイ・クイーン」に関する記事です。
もしも、伝説のロックバンドの情報をお求めに拙サイトへ来られた方。
申し訳ございません(_ _)
この記事は、今から90年前にアメリカでデビューした作家「エラリー・クイーン」、早川書房ならば「エラリイ・クイーン」に関する記事です。
さて。
「クイーン再入門」とは、ハヤカワミステリマガジン2019年7月号の特集です。
「クイーン再入門」とは、ハヤカワミステリマガジン2019年7月号の特集です。
ミステリ界にのちのちまで多大な影響を与えたエラリイ・クイーン、ということで、著名人のみなさんによる「初心者にお薦めのクイーン」というコーナーがあるのですが。
ハヤカワ・ミステリ文庫のクイーン作品、「電子書籍」のみや「品切れ中」が多いような…
いや、電子書籍はまだ読めるからいいのですよ。
ただ、小説の分野はまだまだ紙書籍の方がいい、という方が多数なのも事実。
ただ、小説の分野はまだまだ紙書籍の方がいい、という方が多数なのも事実。
「国名シリーズ」や「悲劇四部作」のようなクイーン前期の作品は、新訳が角川文庫や創元推理文庫から出版されています。
ただ、クイーン中・後期の作品はたいてい早川書房が翻訳権を持っているので、ハヤカワ・ミステリ文庫でないと読めないのですよね。
だから、エラリイ・クイーンの諸作がほとんど読めるのはハヤカワ・ミステリ文庫…のはずなのですが(´ε`;)ウーン…
この数年、早川書房さんから新訳で出版されたのはこの二冊。
ただ、クイーン中・後期の作品はたいてい早川書房が翻訳権を持っているので、ハヤカワ・ミステリ文庫でないと読めないのですよね。
だから、エラリイ・クイーンの諸作がほとんど読めるのはハヤカワ・ミステリ文庫…のはずなのですが(´ε`;)ウーン…
この数年、早川書房さんから新訳で出版されたのはこの二冊。
いずれも中期の名作ですが、実質、この二冊しかハヤカワ・ミステリ文庫のエラリイ・クイーンの紙書籍の新刊は入手できません。
今から20年ほど前、私がクイーンにはまった頃は、本屋さんに行くと(今回の特集で芦辺拓さんも触れられているように)ハヤカワ・ミステリ文庫の青い背表紙がズラリと並んでいて壮観だったのですが、それも今は昔。。。
だから、今回の特集で多くの方が仰っていたように、まずは『災厄の町』と『九尾の猫』の間を埋める『フォックス家の殺人』と『十日間の不思議』の新訳をお願いします
(訳者の越前敏弥さんも望まれているし。)
一応、これらの二作は電子書籍で読める状態ではあります。
2021年3月追記:この二作の新訳版が実現しました(o´∀`o)
クイーンのライツヴィル
新訳と言えば、うれしいニュースも記されていました。
創元推理文庫ではありますが、2020年に短編集『エラリー・クイーンの新冒険』の新訳が出版予定とのこと。
これについては、私の別ブログにて希望を出していたので、うれしいですね゚(o´∀`o)
定員No. 90:新訳で親しみやすくなった『エラリー・クイーンの冒険』
今から20年ほど前、私がクイーンにはまった頃は、本屋さんに行くと(今回の特集で芦辺拓さんも触れられているように)ハヤカワ・ミステリ文庫の青い背表紙がズラリと並んでいて壮観だったのですが、それも今は昔。。。
だから、今回の特集で多くの方が仰っていたように、まずは『災厄の町』と『九尾の猫』の間を埋める『フォックス家の殺人』と『十日間の不思議』の新訳をお願いします
(訳者の越前敏弥さんも望まれているし。)
一応、これらの二作は電子書籍で読める状態ではあります。
2021年3月追記:この二作の新訳版が実現しました(o´∀`o)
クイーンのライツヴィル
新訳と言えば、うれしいニュースも記されていました。
創元推理文庫ではありますが、2020年に短編集『エラリー・クイーンの新冒険』の新訳が出版予定とのこと。
これについては、私の別ブログにて希望を出していたので、うれしいですね゚(o´∀`o)
定員No. 90:新訳で親しみやすくなった『エラリー・クイーンの冒険』
エラリー・クイーンの災難 [エラリー・クイーン]
大変ごぶさたです(;´∀`)
ブログ更新が御無沙汰の上、「ミステリ通信」のくせにミステリにほとんど触れていないので、少しだけミステリに関してσ(^◇^;)
久しぶりの論創海外ミステリはエラリー・クイーンのパスティーシュ&パロディ集です
日本独自の編纂だったと思いますが、EQご親族の方々からも同意を得ています(と思います)
明日25日に店頭に並ぶ模様。
だから、何が収録されているのか、まだちゃんと知りません( ・∀・)
でも、[本格ミステリの名手]エドワード・D・ホックによる作品や、山口雅也の本格ミステリ・アンソロジー (角川文庫)にも収録された、代表的なEQパロディであるアーサー・ポージス『イギリス寒村の謎』など収録されている、大変興味を惹かれる作品集です(*^O^*)
(蛇足ながら、確かアーサー・ポージスはこれとか、後で少し触れるシャーロック・ホームズの栄冠 (論創海外ミステリ)に収録されているホームズ・パロディなどが好評だったから、論創社さんが彼の短編集『八一三号車室にて』を出版したんじゃなかったのかな?)
さて、これも蛇足ですが。
なぜ、「災難」Misadventures かというと。
エラリー・クイーンがシャーロック・ホームズのパスティーシュ&パロディ集である「シャーロック・ホームズの災難」The Misadventures of Sherlock Holmesを編纂しているからです。
日本では、
この短編集は、英米ではコナン・ドイルの親族だったかの抗議により発禁処分になったのに(今はどうなのかしら(・_・)?)、日本の翻訳版は普通に売られていたようですw
もっとも、上の文庫本も今では品切れ状態ですけれど(‥ゞ
ついでに、どうでもいいことですが、過去に個人的なシャーロック・ホームズの災難がありました
話がかなり脇道に逸れましたが、「EQの災難」楽しみです