アントニイ・バークリーのロジャー・シェリンガム・シリーズ
未読だった長編3作を、一気に読破しました♪
いやぁ、やっぱりバークリーはいいですねぇヽ(^。^)丿

ここでは、その読書備忘録を残しているわけですが、その前にロジャー・シェリンガムの登場する長編を並べておきましょう。
シェリンガム・シリーズはもちろん各作品を単独で読んでも充分楽しめますが、作品刊行順に読むことで面白さが倍増しますので。。。
  1. レイトン・コートの謎
  2. ウィッチフォード毒殺事件
  3. ロジャー・シェリンガムとヴェインの謎
  4. 絹靴下殺人事件(→2009年5月読破#59138;)
  5. 毒入りチョコレート事件#59101;
  6. 第二の銃声#59101;

    第二の銃声  (創元推理文庫)

    • 作者: アントニイ・バークリー
    • 出版社/メーカー: 東京創元社
    • 発売日: 2011/02/12
    • メディア: 文庫
  7. 最上階の殺人(→2009年5月読破#59138;)
  8. 地下室の殺人(→2009年5月読破#59138;)
  9. ジャンピング・ジェニイ#59101;
  10. パニック・パーティ#59101;(→2010年11月読破#59138;)

・・・こうして見てみると、曲がりなりにも全ての作品で感想を書いているということは、Yuseum、バークリーが好きなんですねぇ(*^。^*)
探偵ロジャー・シェリンガムの面白いところは、
「必ずしも彼の推理が正しいわけではない」
というところです。
さあ、以下の3作において、ロジャーは成功したのでしょうか? 失敗したのでしょうか?


絹靴下殺人事件 (晶文社ミステリ)

  • 作者: アントニイ バークリー
  • 出版社/メーカー: 晶文社
  • 発売日: 2004/02
  • メディア: 単行本
ロンドンに出たまま消息を絶った娘の行方を探す父親の手紙に動かされ、ロジャー・シェリンガムが調べてみると、彼女は絹のストッキングで首を吊って死んでいたことが判明する。しかも、同様の事件が続発していることを知ったシェリンガムは、独自に調査を開始した!
無差別殺人ものですが、幾分地味な感じを受けるのは早々に容疑者が(何人かに)絞られてくるからでしょうか。
もちろん、バークリーらしくそこには「ひねり」が加えられていて、あっ!と驚く真相はあります。
ただ、犯人を指摘するために最後にロジャーがとった方法は、、、これは問題でしょう(@_@;)

この作品もポイントは最後の一文にあります。
是非、前作の『ロジャー・シェリンガムとヴェインの謎』を先に読んでから、本作を読むことをオススメします。

最上階の殺人 (Shinjusha mystery)

  • 作者: アントニイ バークリー
  • 出版社/メーカー: 新樹社
  • 発売日: 2001/08
  • メディア: 単行本
薄汚れたアパートの最上階のフラットで老女の絞殺死体が見つかり、室内が荒らされていた。裏庭に面した窓からはロープがぶら下がっていた。スコットランドヤードの捜査に同行したロジャー・シェリンガムは、警察の断定に数々の疑問を持ち、独自の調査を開始するのだが。。。
うん、これは傑作#59140;
推理小説として傑作と言うより、小説として一級品ですね。
まさに、
「ううう—うわっははははははは!」な傑作(大爆笑)
惜しむらくは、前半がやや退屈なのですが、これはスコットランド・ヤードの堅実な調査を最初に描くことで、中盤からのロジャーの推理力(あるいは妄想に近い想像力(笑))を際立たせる効果をもたらすから、仕方がないといえば仕方がない(・・)(。。)