メリー・クリスマス#59044;
昔から「クリスマスにはクリスティーを」#59013;と言われていますので、今日のお題はクリスティー。

ベツレヘムの星 (ハヤカワ文庫―クリスティー文庫)

  • 作者: アガサ・クリスティー
  • 出版社/メーカー: 早川文庫
  • 発売日: 2003/11/11
  • メディア: 文庫
この作品はミステリではありません。
アガサ・クリスティー百科事典 (ハヤカワ文庫―クリスティー文庫)の分類によれば、「その他:紀行、自伝など」の「など」に属する作品です。
クリスマスブックですが、別に恋愛どうこう#59119;という本ではございません(;´∀`)
聖書に題材をとった六篇の物語と五篇の詩からなる、文字通り「キリストの降誕を祝うクリスマスブック」です。

当初、Yuseumはこれを電子書籍で購入しようとしたのですが(電子書籍については後述)、電子書籍を立ち読みすると「中村銀子さんの素敵な挿絵がない」ということでしたので、急遽、文庫本#59011;で購入しました。

『ごあいさつ』A Greeting という詩から始まり、その次は表題作『ベツレヘムの星』Star Over Bethlehem なのですが、
マリアはかいば桶のなかの嬰児(みどりご)を…」と始まり、聖書や聖人に疎いYuseumにはちょっとハードルの高さを感じたので(..;)、先に解説の赤木かん子さんが挙げていた『水上バス』The Water Bus から読み始めました。
この物語は、いきなりこのように始まります。
ミセス・ハーグリーヴズは人間嫌いだった。
でも、「彼女は人間を好きになろうと努めた」わけです。そんな彼女の前に・・・というお話です。
なんだか、心がほんわかした作品です( ´−`)

『いと高き昇進』Promotion in the Highest という物語が、このクリスマスブックの中では1番好きかな。
聖人さんが何人も出てきますが、注釈もあるし、何よりクリスティーらしい描写がいいですね(^^)
それに続く詩『神の聖者』The Saints of God と併せて読みたい作品です。

その他、ここでは挙げなかった以下の作品も素敵ですよ。全部で130ページ程度ですので、今からでもクリスマスに間に合います(*・ω・)ノ
緑字が詩橙字が物語です。

『クリスマスの花束』A Wreath for Christmas
『いたずらロバ』The Naughty Donkey
『黄金、乳香、没薬(もつやく)』Gold, Frankincense and Myrrh
『夕べの涼しいころ』In the Cool of the Evening
『空のジェニー』Jenny by the Sky
『島』The Island

さて、既にご存じとは思いますが、クリスティー文庫は先月よりブックリスタから電子書籍が配信され始めました。
月に10冊ペースの配信です。
クリスティー文庫を取り扱う電子書籍サイトは、公式発表では、
ですが、他にも、
でも取り扱っているようです。(他にもあるかな?)

iPhone/iPadユーザーだと、今のところBookLive!かhontoの二択ですね(´・ω・`)
電子書籍アプリの扱いやすさでは、hontoの方が上かな?

電子書籍版クリスティー文庫は、紙媒体に比べてだいたい2割引で販売されているようですが、巻末に解説がついていないようです。(権利上の問題?)
ファイル・フォーマットはXMDF形式で、決して世界標準ではないのが悩ましいのですが(´ε`;)ウーン…
要するに、「これ」のように、将来的に読むのがかなり困難になることはないのか、という危惧がつきまといます#59124;
ただ、先に挙げた百科事典のように、検索機能#59100;が活かせる作品は電子書籍向きです#59126;