日本初放送の『ABC殺人事件』ほか、アガサ・クリスティー原作ドラマ3作品がNHK BSプレミアムで放映 [アガサ・クリスティー]
特に、ジョン・マルコヴィッチ主演の『ABC殺人事件』は日本初放送
以前ご紹介した、こちらのドラマを制作したスタッフによるドラマです。
短編と戯曲とでは結末が少し異なるのですが、はたして今回のドラマは
『情婦』という邦題で映画化もされており、古い映画ですがこれも傑作。
古くは『ドーバー海峡殺人事件』という邦題で映画化されているのですが、、、
これ、DVD化されていないのですよ(;´д`)…
あとは、ジェラルディン・マクイーワン主演の「アガサ・クリスティー ミス・マープル」においてTVドラマ化。
原作では登場しないミス・マープルが活躍します。。。
また、フランスの「アガサ・クリスティーのフレンチ・ミステリー」というTVドラマシリーズでも映像化されています。
このシリーズは、AXNミステリーで時々再放送されています。
【Blu-ray/DVD化】黒井戸殺し←アクロイド殺し;アガサ・クリスティーと三谷幸喜のタッグ再び [アガサ・クリスティー]
「黒井戸殺し」の見どころ
配役変更があったとは思えない役者さんの素晴らしい演技
原作の再現度に注目
喜劇的だと思われたシーンが実は…
勝呂のカボチャ投げは必見
『アクロイド殺し』の他の映像化作品
「アクロイド殺人事件」
「クランクアップ後、何かが欠けているように感じた。なぜそう感じたのか正確には分からないが、おそらく私の期待が高すぎたことも関係あったのかもしれない。大団円は刺激的で予期しないものであり、—それは素晴らしいものになるはずであったが、どういうわけだか、何かが欠けていたのだ。」(拙訳)
「Неудача Пуаро」
新しい「オリエント急行殺人事件」【2018年8月追記】 [アガサ・クリスティー]
それはさておき
ケネス・ブラナーが監督・主演を務め、ハリウッドを代表する豪華俳優陣で映画化された『オリエント急行殺人事件』が、いよいよ日本でも公開されますね
【2018年8月追記】 遅ればせながら、ケネス・ブラナー監督・主演の『オリエント急行殺人事件」のブルーレイなどをご紹介。
私は映画館で鑑賞後に「ブルーレイ&DVD」を購入してみました
オリエント急行殺人事件 2枚組ブルーレイ&DVD [Blu-ray]
- 出版社/メーカー: 20世紀フォックス・ホーム・エンターテイメント・ジャパン
- メディア: Blu-ray
クリスティーの作品についてはこれまでにも何度も映像化されてはいますが、今回はハリウッドの大作映画ということで、原作についても今年になって新訳が複数刊行されるなど、色々賑わっています
なお、ここでは翻訳の善し悪しについては言及しませんので、あしからず
クリスティー文庫は今回の映画化に併せて、カバージャケットが新しくなっています。(期間限定?)
なお、クリスティー文庫の旧訳はこちら(上段右から1番目)
続いて創元推理文庫(下段右から1番目)。
私が最初に読んだ『オリエント急行〜』はこの翻訳本でした。
今年の4月に出た光文社古典新訳文庫(下段右から3番目)。
私が持っているのは電子書籍版です(上の写真の一番左)。
それぞれの訳者あとがきに記されているのですが、光文社古典新訳文庫と角川文庫とではアームストロング大佐のファーストネームを翻訳する際のスタンスが異なるのが興味深いです。
なお、角川文庫の旧訳についてはグーテンベルク21が刊行している以下の電子書籍でも読むことが出来ます。
その他にも翻訳本はありますが、現在は絶版なので割愛。
2)原書
オリエント急行殺人事件 MURDER ON THE ORIENT EXPRESS (KODANSHA ENGLISH LIBRARY)
- 作者: アガサ・クリスティ
- 出版社/メーカー: 講談社
- 発売日: 2017/11/17
- メディア: 文庫
こちらの方が、講談社英語文庫の語注より少し詳しめかな。
「名探偵ポワロ」のオーディオドラマ(その2)【2018年7月追記】 [アガサ・クリスティー]
【2018年7月追記】
「名探偵ポワロ」データベースによれば、定額制の聴き放題サービスAudibleで配信されている、とのこと。
また、
・iTunes Storeでも購入可能になったこと
・これまで紹介していたオーディオブック配信サービス「FeBe」が2018年3月に日本最大級!オーディオブックなら - audiobook.jp
へとリニューアルされたこと
があったので、以下の記事を加筆・修正しました。
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(以下、2016-10-10に執筆したものを加筆・修正)
以前、拙ブログの記事、
「名探偵ポワロ」のオーディオドラマ
にて紹介したオーディオドラマ(短編2作品を紹介しています)ですが、あれから去年(2015年)の夏〜秋にかけて3作の長編が発表されています。
「名探偵ポワロ」の声でお馴染みだった熊倉一雄さんがお亡くなりになって早1年になることもあり、遅ればせながら本記事にまとめておきます。
Studio Echoのオーディオ・ドラマの項にも紹介されていましたが、今のところダウンロード販売のみです。
また、先に紹介した短編2作はiTunes Storeでも販売されていますが、以下の3作は(販売予定はあったようですが) 現時点でiTunesでは販売されていません。
→iTunes Storeでも販売開始。お値段は従来の半分です。
(上下巻に分割されていた物が1つにまとめられたため。)
ABC殺人事件 - アガサ・クリスティー:ヘイスティングス大尉(安原義人さん) の語りです。
オリエント急行の殺人 - アガサ・クリスティー
ABCとほぼ同時期、去年の9月頃に発売された『オリエント急行の殺人』。
ヘイスティングス大尉が語りではない最初の作品ですが(でも、安原さんは別役で出演)、ポワロは熊倉さん。
先に発表された短編2作と比べても、熊倉さんの声に少し老いは感じられますが、2時間楽しめる内容です。
ナイルに死す - アガサ・クリスティ
そして、去年の11月頃に発表された『ナイルに死す』。
どうやらこれが最後の作品のようです。。。
でも、短編『首相誘拐事件』、『マースドン荘の悲劇』も含めたこれらの作品は、熊倉さんの声でTVドラマとの比較もできたりするのが嬉しいですね
Amazonの関連会社が運営する定額制聴き放題サービスAudibleでも配信されています。
(単体購入はできなさそうです。)
オーディオブック配信サービスFeBe(フィービー)
→オーディオブック配信サービス - audiobook.jp
にリニューアルされました。
スマートフォン用の専用アプリもありますし、 パソコンにダウンロードしてiTunes経由でiBooksに取り込んだりすることなども可能です。
(詳細は、audiobook.jpのよくある質問・ヘルプをご参照。)
・・・上下巻に分割されているせいもあって、少々お値段が高めです。
名探偵ポワロシリーズ「ABC殺人事件」上巻
名探偵ポワロシリーズ「ABC殺人事件」下巻
名探偵ポワロシリーズ「オリエント急行の殺人」 上巻
名探偵ポワロシリーズ「オリエント急行の殺人」 下巻
名探偵ポワロシリーズ「ナイルに死す」後編
アガサ・クリスティー『そして誰もいなくなった』:BBCドラマ版が日本初放送 [アガサ・クリスティー]
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NHK BSプレミアムで(2016年)11/27(日)PM9時より放送されます。
英国BBCで昨年末に放送され、好評だったと聞いています。全3回。そして誰もいなくなった - NHK(リンク切れ)
『アガサ・クリスティー そして誰もいなくなった』、11月27日(日)より日本初放送!-海外ドラマNAVI
言わずと知れたクリスティーの代表作ですが、この記事タイトルにわざわざ「アガサ・クリスティー」 とつけたのは、最近日本のドラマで似たようなタイトルのドラマが放送されたので、それと混同されないように(^0^;)
原作はこちら。(Kindle版、 )
(その昔、ホームページに書いた私の感想。)
なるべく事前情報は入れないようにしているのですが、今回のドラマに注目しているのは、
結末が原作通り
だと聞いているから。
『そして誰もいなくなった』は過去何度か映像化されているのですが、小説どおりの結末でないことが多々ありました。
というのも、これまでの映像作品はクリスティー自身がロンドンの舞台用に戯曲化した「戯曲版」に基づいており、この戯曲版は「劇場まで観に行った客たちが、観劇後に気持ちよく晩餐に行けるよう、結末が改変されている」(アガサ・クリスティー完全攻略より。Kindle版)からです。
戯曲版はこちらで読むことが出来ます。
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(2018年9月追記)
戯曲版については、2018年に「十人のインディアン」というタイトルで出版されました。
上記戯曲版とは底本が少し異なり、1946年の改訂版を底本としてます。
この本には、表題作の他にもこれまで邦訳のなかった『死との約束』、『ゼロ時間へ』の戯曲版と、ボーナストラックとして単行本に未収録であった短編『ポワロとレガッタの謎』(その後パーカー・パイン物に改稿され、こちらは文庫収録済み)が収録されているという、充実した内容です。(追記終わり)
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また、これまでの映像作品は、それを差し引いても、いずれも凡作と言いますか
最初に作られたルネ・クレール監督の映画は、戯曲版に忠実とは言われていますが、小説版に馴染んでいるとコミカルな部分がどうも。。。