前回までは、こちら。

最近、iPhoneのアプリで日本のラジオ放送(のサイマルキャスト)が聴けるアプリが出てきました。
1つはkikeru radio(無料;クリックするとAppStoreが開きます)
 

J-WAVEのインターネットラジオであるBrandnew-J(平日のみ)、クラシック音楽専門チャンネルOTTAVA、短波ラジオのラジオNIKKEI(平日のみ)、そして、文化放送系列でアニメ・ゲーム専門の超!A&G+を聞くことができます。
ただし、OTTAVAは有料アプリ(クリックするとAppStoreが開きます)があり、ラジオNIKKEIも現在開発中など、有料サービスとの差別化を図るため、約1時間ごとにアラートが表示されます。(結構うるさい。)
また、Brandnew-Jと超!A&G+は日本限定のサービスです。(後述)

もう1つは、その名もズバリTOKYO FM(無料;クリックするとAppStoreが開きます)
 
このアプリはなかなか良くできていて、流れた曲をお気に入りとして登録したり、聴取履歴も残ったりするんですね。
(聴取履歴のうちiTunes Storeに登録されているアーティストにについては、曲名をタップするとiTunesが開いて、そのアーティストの関連楽曲が見られるようです。)

TOKYO FMによれば、これは実証実験のようですが、日本初の24時間≪一部除く≫・地上波FMラジオのインターネットサイマル(同時送信)とのこと。
つまり、ラジオで流れている本放送を、同時にインターネットでも流しているのです。
ただし。
このアプリは、東京とその近郊でしか使えません。

先のkikeru radioも「日本国内」というエリア制限をしている局がありましたが、これらのアプリはiPhoneのGPS機能を使って位置情報を取得することにより、聴取エリアを制限しているようです。
なんで、そんなことをしているのかというと、日本の場合は著作権等の問題が絡んでくるので、インターネットサイマルといえども、
「実際のラジオ放送の電波が届く範囲(放送エリア)でしか、サイマル放送できない。」
という規制があるんですね。
法改正されるといいのですが、そういう動きは今のところないようです。

ただ、このTOKYO FMの実証実験が上手くいけば、他のAM/FMラジオ局が追随する可能性はあるでしょう。
実際、放送エリア内であっても電波状態が悪くてラジオが聴取できないところはあるから、そういうところでもラジオを聞くことができるのは大きなメリットです。
(ただ、SoftBankの3G回線は貧弱ですから、帯域制限に引っ掛かって聴取できなくなるなどの問題は生じそうですがf^_^;)

ところで。
話は変わりますが、上で紹介したOTTAVAやラジオNIKKEIって、別にkikeru radioアプリじゃなくても聴取できるんですよ。
前回紹介したFStream(無料;クリックするとAppStoreが開きます)を使うんです#59126;