毎日暑いですね(;^ω^)
しばらく更新していないこのブログも、少しイメチェン#59101;
さて。
先週、Yuseumは少しばかり実家に帰省していたのですが、上の妹あろまに北村薫さんの 『ニッポン硬貨の謎 エラリー・クイーン最後の事件』 を薦めたら面白かったみたいで、エラリー・クイーンにも興味を持ったようd(^-^)
そこで、実家の本棚にクイーンの本がないか探してみると、この前プレゼントした 『オランダ』 と 『エジプト』 (の旧版w)の他に、↓の本#59011;もあったので、それらをあろまに薦めておいたのですが。。。
はて?
中期の代表作をすっ飛ばして、こんなクイーン最後期の作品を国名シリーズと一緒に薦めたら、混乱するんじゃないかしら(@_@;)
(一応、 「エラリー・クイーン パーフェクトガイド (ぶんか社文庫)」 には「読んでほしい順」の上の方にあったが。。。)
そもそも、どんな作品だったっけ#59134;
かなり#59130;「神秘的」#59130;なイメージが残っているんだけど・・・。
ということで、自宅#58979;に帰ったYuseumは自分の本棚から 『盤面の敵』 を取り出し、再読してみることにφ(゚Д゚ )
四つの奇怪な城と庭園から成るヨーク館で発生した残虐な殺人—
富豪の莫大な遺産の相続権を持つ甥のロバートが、花崗岩のブロックで殺害された。殺人の方法も奇抜ではあるが、以前からヨーク館には犯人からとおぼしき奇妙なカードが送られてきたのだ!
果たして犯人の真の目的は?
父親から事件の詳細を聞くや、俄然気負いたったエラリーだったが。。。
この作品。
「実行犯」は最初から読者の目に晒されています。
しかしながら、その実行犯は単なるチェスの駒に過ぎません。
原題"The Player on The Other Side"の示すとおり、この作品には「実行犯」という駒を操るYという人物が存在し、エラリーは盤面の向こう側にいるYと対峙することになるのです。
果たしてYとは何者なのか???
(なお、ハヤカワ文庫では「エラリイ」なのですが、ここでは「エラリー」で通します( ´-`))
思っていたよりは「神秘的」ではなかったけれど・・・、やっぱり神秘的かな?
(なんのこっちゃ(^_^;)\(・_・) オイオイ)
この作品のプロット自体は、現在ではさほど目新しいものではないので、読んでいけばYが誰かは分かると思いますが。。。
「犯人からとおぼしき奇妙なカード」の意味するところが分かる人は、そうそういないのでは(;><)
もちろん、その意味するところは分からなくても、さすがは(作家)エラリー・クイーン。
ちゃんと物的証拠に基づいて、「YはXXXである。」と示してはいるので、論理的にYが何者かを導き出すのは可能なのですが。。。
・・・でも、Yが誰かは分かると思いますが、Yの正体については・・・
(とお茶を濁す( ´・ω・`)_且~~ イカガ?)
ところで、作家エラリー・クイーンが従兄弟同士であるダネイとリーの合作ペンネームであることは、周知の通りですが、この作品が書かれた頃は、小説化担当のリーがスランプに陥っていたのです(゚Д゚)!
この作品のプロットを考えたのはダネイなのですが、実際に小説化を行ったのはリーではなく、シオドア・スタージョン。
シオドア・スタージョンといえば、近年再評価が著しい一流のSF作家。
最近でも、以下のような作品が文庫化されています。
海を失った男 (河出文庫)
- 作者: シオドア スタージョン
- 出版社/メーカー: 河出書房新社
- 発売日: 2008/04/04
- メディア: 文庫
日本で再評価のきっかけになった 『海を失った男』の単行本をYuseumも読んだことがあるのですが、 『盤面の敵』 が神秘的なのもスタージョンの筆に依るところが大きいからかもしれません。
リーの代わりに代筆された作品は、最後期の作品にいくつか見られますが、ダネイとスタージョンが組んだ作品はこれ1作のみですので、スタージョン・ファンの方も必読かも#59139;
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