最近、すっかり文庫では「クラシック・ミステリ」の新刊を出してくれなくなった早川書房さんですが(-Φ-)
メールマガジン「ハヤカワ・オンライン・ニュース」で連載中の世界ミステリ短篇講座が面白いです(._.)φ
毎回、新旧のミステリ短編を1本推薦紹介しているのですが、vol.087(2009.11.30)に掲載の第12講、
「クリスマスにはクリステ・・・じゃないか」
で紹介されたのが、『クリスマスと人形』The Dauphin's Doll

この作品が収録されている短編集は、エラリー・クイーンの「犯罪カレンダー <7月~12月>」 (ハヤカワ・ミステリ文庫)
「犯罪カレンダー [7月〜12月]」
(まあ、ハヤカワは「エラリイ」なんですけど(^◇^;))
本作では、「ルパンの伝統をひいた」神出鬼没の怪盗コーマスが、ニューヨークのデパートに展示予定の「フランス皇太子人形 The Dauphin's Doll」を盗むことを予告するわけですが、この「フランス皇太子人形」に49カラットのダイヤが嵌めこまれていると聞いて、エラリイが、
「というと、≪ホープ・ダイヤ≫だとか、≪南アフリカの星≫より大きいのか!」
と興奮するシーンがあるのです。

で、先に紹介したメルマガでは、このエラリイの発言の後半は「間違い」であることを、ユーモラスに指摘しています。
以下、ちょっと長いですが抜粋してみましょう。

なお、下の図はWikipediaより「ホープ・ダイヤ」