エラリー・クイーン最後の事件 [エラリー・クイーン]
エラリー・クイーン最後の事件『間違いの悲劇』の梗概(あらすじ)を含む短編集、その名も「間違いの悲劇」が刊行されました。
Yuseumが今年最初に買った本です。
作家エラリー・クイーンというのは従兄弟同士のフレデリック・ダネイとマンフレッド・リーからなるハウスネームなのですが、表題作『間違いの悲劇』はリーが亡くなったために未完に終わった作品です。
その後ダネイも亡くなり、残された作品は1999年になって公刊されたのでした。
梗概だからといって、侮るなかれ。
80ページ強のこの作品を現在読書中のYuseumですが、60年代のハリウッドを舞台にし、シェークスピアを絡めたこの作品は、クイーンお得意のダイイング・メッセージもあり、なかなか読みごたえがあります。
(この作品のタイトルは、当然シェイクスピアの≪間違いの喜劇≫からとられています。)
読み終わったら、ホームページに感想を掲載します。・・・たぶん(^_^;)
→ほんの一部ですけどアップ
(ちなみにYuseumがホームページを立ち上げたのは1999年。偶然ですけどね。)
今回、著名なEQ研究家の飯城勇三(いいきゆうさん)さん(なお、飯城勇三さんは「エラリー・クイーンパーフェクトガイド」の編著者でもあります)によって翻訳されたこの短編集は、表題作の他にもこれまで単行本未収録の中編・短編がすべて収められています。
クイーンマニアの方はもちろん、本格ミステリ好きの方にも楽しめる作品だと思いますので、値段も手頃なこの作品を是非手に取ってみてください。
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あらすじだけとは、もったいないですね。
誰かが完成させてくれたらいいのに。
by 降龍十八章 (2006-02-07 10:18)
降龍十八掌さん、コメントありがとうございます。
この本の末尾には、有栖川有栖さんが某作家(新本格派の旗手です。誰かはこの本でご確認を。)と手を組んで、この梗概を小説化しようとしたものの、著作権の問題などがあって断念した経緯が書かれています。
今のアメリカではクイーン熱が低いから、小説化はされなさそうですしね。(エドワード・D・ホック辺りが関われば、いい作品になりそうですが。)
by ゆーじあむ (2006-02-07 11:25)
こんにちは!
トラックバックありがとうございました。こちらからもトラックバックさせて頂きますね。
今のアメリカって、クイーン熱低いんだ……! けしからんですねえ全く(苦笑)。
by 青空百景 (2006-03-30 21:03)
青空百景さん、コメントありがとうございます。
アメリカのミステリーってコージーが隆盛ですからね。本格のクイーンは敬遠されるみたいです(´ヘ`;)
by ゆーじあむ (2006-03-30 21:39)