死せる案山子の冒険

死せる案山子の冒険

2009年03月29日 - エラリー・クイーン

エラリー・クイーンのラジオドラマ集第２弾が遂に出ました#59140;

作者: エラリークイーン
出版社/メーカー: 論創社
発売日: 2009/03
メディア: 単行本

Yuseum、こちらも一気に読みました#59011;
収録作品は以下の通り。
なお、第１弾はこちらをご参照。

＜生き残り（ラストマン）クラブ＞の冒険 The Adventure of the Last Man Club
死を招くマーチの冒険 The Adventure of the March of Death
ダイヤを二倍にする男の冒険 The Adventure of the Man Who Could Double the Size of Diamonds
黒衣の女の冒険 The Adventure of the Woman in Black
忘れられた男たちの冒険 The Adventure of the Forgotten Men
死せる案山子の冒険 The Adventure of the Dying Scarecrow
姿を消した少女の冒険 The Adventure of the Lost Child

「聴取者への挑戦」、Yuseumの戦績は２勝５敗・・・(；´Д｀)
でも、このシナリオ集は単なる「犯人当てパズル」として楽しめるばかりでなく、「エラリー・クイーンの世界」を十分に満喫できるものです。

一番インパクトのあったのは、『＜生き残り（ラストマン）クラブ＞〜』でしょうか。
本作のノベライズ版が「エラリー・クイーンの事件簿 2 」に収められてはいますが、只今品切れ中なので(T^T)、読めてよかったです。
エラリー・クイーンの秘書であるニッキイ・ポーターの「萌え〜」な部分が、存分に発揮されている作品でもありますf(^ｰ^;

エラリー・クイーンの事件簿 2 (2) (創元推理文庫 104-23)

作者: エラリー・クイーン
出版社/メーカー: 東京創元社
発売日: 1974/04
メディア: 文庫

『ダイヤを二倍にする男〜』は世界の名探偵コレクション10〈7〉エラリー・クイーン (集英社文庫) にも収められているから、読んだことあるのですが・・・。
「聴取者への挑戦」、外れちゃいましたΣ(ﾟдﾟlll)
いやぁ、先入観持って読むとダメですね(^^ゞ（←言い訳#59142;）

『忘れられた男たち〜』は、以前このブログで紹介したNHK BShiの「偉大なるミステリー作家たち／エラリー・クイーン篇」（4/7（火）放送）にて、「ラジオドラマ化」されているそうです。
（なんでTV#59018;なのにラジオなのか？は、放送を見て判断しましょう(・・)(。。)）
今の日本でも他人事ではない「ホームレス」を扱った作品ですが、エラリーたちが彼らに向ける眼差しの暖かさが印象的な作品です。

『死せる案山子〜』や『姿を消した少女〜』は、ライツヴィル・シリーズなどの「クイーン中期作」を彷彿とさせる作品。
登場人物が限られてくるからパズルとしては単純になるけれど、（とはいえ、Yuseumは前者の「聴取者への挑戦」をはずした（苦笑）、）ストーリーが味わい深く、いろいろ考えさせられるのがいいですね(^_^)／

『死を招くマーチ〜』はクイーンお得意のダイイング・メッセージもの。
（このメッセージは、英語に相当達者でないと難しいｒ。。；)）
『黒衣の女〜』はオカルトものです。
本編で取り上げられるオスカー・ワイルドに造詣の深い方にとっては、真相は簡単かも。

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