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「甘美なる危険」な「道化の死」−The Golden Age "Queens of Crime"− [Mystery]

シェアブログ1152に投稿
12/18 追記
『甘美なる危険』。昨日、手元に届きました♪
併録されている短編の『クリスマスの言葉』Word in Seasonは、5ページ強の小品ですけど、犬好きの方にはオススメですよ ▽・w・▽
なんでも、
「すべて人間に飼われている動物はクリスマス・イブの真夜中前の一時間、人間の言葉を話す能力を与えられる」
そうで、そのクリスマス・イブに、キャンピオンとアマンダがケンカをしてアマンダが出て行ったとき、キャンピオン家の飼い犬「ポインズ」は・・・。
ハート・ウォーミングなファンタジーで、まさにクリスマスにピッタリな作品です(#^_^#)



ええーと、このブログ。
最近、BlogPeople「芸術・文学/読書中毒」ブログランキングで、なんと1位だったりするのですが・・・。
(先日は、瞬間風速だけど、BlogPeople「音楽・エンターテイメント」ブログランキングでも1位だったのですが(汗))

すみませんm(__)m
羊頭狗肉なブログでして(__;)

ということで(って、おいヾ(℃゜)々)
今日は、今の時期にピッタリ(?)「海外古典ミステリ」を・・・。

・・・と申したいところですが、↓の本がまだ届かなくて(..;)

『甘美なる危険』Sweet Danger
マージェリー・アリンガム著(小林 晋訳)


この本、1週間くらい前に発売された本で、最初はその数日前にAmazon.co.jpさんで予約したのですが・・・。

ご注文時に予定して おりました発送予定日となっておりますが、まだ下記の商品の調達ができておりません。(中略)これに伴い現時点において目処となる発送予定日に変更させていただいております。


「ま、仕方ないかぁ。」
と思って、変更された発送予定日を見てみると、、、

遅すぎるだろ(゜o゜)ヾ(--;

急遽、発売延期になったのかと思ったら、オンライン書店ビーケーワンさんでは普通に発売していたので、そちらで注文し直しました(・_・ )ノ"" ゜
・・・その後、Amazonさんでも普通に販売しているから、ま、何かの入力ミスでしょうf^_^;


ということで、まだ本が届いていないのですが(;^_^A アセアセ…
マージェリー・アリンガム Margery Allingham。

 

このブログでも何度か書いたことがあり、この記事のタイトルにもあるように、アガサ・クリスティーやドロシー・L・セイヤーズと並び称される、
本格ミステリ黄金時代の「四大英国女流推理小説作家」
の一人。
シリーズ探偵はアルバート・キャンピオン氏

ここ数年になって、ようやく彼女の代表作がいくつか翻訳出版されるようになったのですが・・・。
Yuseum、2冊読んでみて、
「キャンピオン物は、なんとなく順番通りに読まないといけないなぁ(゜ペ)」
と思いまして、結構手つかず(^_^;)

いや、例えば、先に翻訳出版された『屍衣の流行』The Fashion in Shroudsにおいて、キャンピオンは後に奥さんとなるアマンダという女性と再会するわけですが、彼女と初めて出会う作品が、この 『甘美なる危険』なんです

この作品は(あらすじを読む限り)冒険小説だけど面白そうですし、併録されている短編の『クリスマスの言葉』Word in Seasonも、キャンピオンとアマンダの登場するクリスマス・ストーリーみたいだから、今の時期にピッタリでしょ(^_^)v


今の時期にピッタリで、先月発売されたミステリをもう1冊。

『道化の死』Off with His Head
ナイオ・マーシュ著(清野 泉訳)


この作品の季節は「冬至」なので、読んでて寒{{ (>_<) }}
(身体を温かくして読みましょうw)

で、ナイオ・マーシュ Ngaio Marsh。

彼女こそ、先に挙げた「四大英国女流推理小説作家」のもう一人。
でも、アリンガム以上に翻訳作品が少ないです(+o+)

ま、セイヤーズが本格的に日本に紹介されたのも'90年代からではあるのですが、「四大英国女流推理小説作家」(くどいぞw)のうち、クリスティーを除いた3人の紹介が遅れたのは、「戦後」の混乱に加えて、「トリックやプロットよりも、人物描写や物語性が重視されている」というレッテルを貼られてしまったため、当時の日本には「ミステリ」として彼女たちの作品を受け入れる土壌が、まだ育っていなかったんです。
それは、彼女たちより少し後にイギリスに現れたクリスチアナ・ブランドが、その作品の持つパズラー性から、1960年前後に彼女のほとんどの作品が翻訳紹介された(とはいっても、ブランドは作品数が少ないんですけど(^^ゞ)のとは対照的。

ただし!
『道化の死』の解説によれば、マーシュのこの作品は、
「クリスティ、クリスチアナ・ブランドとともに三大女流本格とでも呼んでみたくなる気持ちが大いに強まった」
作品のようです(._.)φ
まあ、Yuseumは現在、
「殺人が起こって、シリーズ探偵であるロデリック・アレン警視がようやく登場したところ」
まで読み終えましたが、今のところはまだ、そういう気持ちにはなっていないのですけど(爆)

でも、情景描写はさすがに上手いです。
マーシュは演劇畑の人だけあって、登場人物自身に「演劇っぽい」と言わせるほど(それも1人ではないのだ笑)、その作品はとても演劇的センスに富んでいます。
『ランプリイ家の殺人』Surfeit of Lampreysもそうだけど、まるで舞台の一幕を見ているような感じで、物語が進行します♪

だから、「演劇好き」な方にはとっつきやすい作品かもしれません(・-・)(。_。)
この『道化の死』の題材も、
<五人息子衆のモリスダンス>
という、マーシュ曰く「数種類のダンスと無言劇の要素とを、とうていありえないほど大量に織りまぜた」ものですし。
この原題は、シェイクスピアの"Richard III"のセリフで有名なので。
「リチャード・スリー」ではないですよ!←分かる人には分かるf(^ー^;

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rira

できる事なら猫の言葉がわかりたい(^^)
by rira (2007-12-18 20:12) 

ゆーじあむ

rilaさん、僕も猫の言葉が分かりたいです〜[はぁと]
クリスマスにこんな言い伝えがあるんですねぇ(._.)φ
by ゆーじあむ (2007-12-20 03:40) 

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