動機/探索 [エラリー・クイーン]
にせみさんのブログを読んで知ったのですが、EQFCのホームページのクイーン談話室に、エラリー・クイーン原作の中編『動機』The Motiveを映像化した、「探索」Terror at Northfieldという作品がAXNミステリーで放映中の「ヒッチコック劇場」にて放送される、という情報
「おっ、これは見なきゃ」
ということで録画したものを、本日見ることに。
「その前に、原作をもう1回読むか。確か4年前に1回読んだけど、内容忘れたしσ(^◇^;)」
ということで、にせみさんは番町書房の本で読まれていましたが、Yuseumはこちらの本↓で再度することに・・・
・・・・・
・・・・・って
「あれっ、これ1回も読んでないや( ゚д゚)ドカーン!!」
実は、Yuseum。クイーンの作品を全て読んでいるわけではなく、一部未読のまま残しているんですね。
(ほら、美味しいものは後から食べるタイプなんですw)
で、この短編集も表題作『間違いの悲劇』は読んだのですが、他の短編は後にとってあるんです。
ただ、最初に収録されている『動機』は読んだ、と思っていたのですがf^_^;
で、遅ればせながら読みました
「ミッシングリンク中編」と名付けられたこの作品。
クイーンにしては珍しくノン・シリーズ物です。
ノースフィールドという町に住む農夫の息子、トミーが行方不明になった。やがて、遺体が発見されるのだが、その数週間後、新たな死体が発見された。トミーの遺体があった場所で・・・。最初の殺人事件を忠実に再現している他は、何の共通点も見いだせない。誰が、いったい何の目的で? 捜査が八方塞がりになる中、第3の事件が起こる・・・!
ミッシングリンク(失われた環)とは、連続殺人の相互に関係なさそうな共通項を意味します。
では、今回の事件の共通項は?
・・・うーん?
確かに共通項はあったのですが、前半部で「あること」をちゃんとほのめかしていないから、これは推理できないのでないかい?
クイーンお得意の「何気ない小物」はちゃんと描写していたのに、これはもったいないな〜、という気がしました。
まあ、作品としてはなかなか面白かったですが。
で、続いて映像作品を見てみました
「探索」の方は、途中で視聴者に犯人をばらしてしまったせいか、やや退屈でした(ヽ´ω`)
犯人を先にばらしちゃったから、本来怖い場面になるはずのシーンもいまいち。。。
ただ、「あること」はちゃんと前半でほのめかしていたようだし、「何気ない小物」もちゃんと描かれていたところに好感。
もっとも、「何気ない小物」はあからさまに描写されていましたがw
あと、原作では未解決のままにしていた部分を、この映像作品ではちゃんと答えを出していましたね。
というより、なんでクイーンはアレを未解決のままにしたのだろう(・_・)?
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