ねじれた家/終りなき夜に生れつく [アガサ・クリスティー]
「アガサ・クリスティーの秘密ノート」を読んでいると、ネタバレ満載なので、
「ああ〜、これは先に読んでいた方がよかったなぁ」
という作品に出くわします。
特に、Yuseumはクリスティーのノン・シリーズをあまり読んでいないこともあるので(^◇^;)
ということで、ネタは知ったわけですが、そのネタにインパクトがあるため興味を持った以下の2作品を読んでみました。
この作品 Crooked House はAmazonのレビューにもあるように、「某作家」の「某作品」の二番煎じなんですね。
(作品名ばかりでなく、作家名が分かっただけでネタバレになると思いますので、未読の方はご注意)
ネタ(つまり犯人)が分かってからこの作品を読むと、、、やっぱり魅力半減かなぁ( ´Д`)=3
ただ、「秘密ノート」によればクリスティーは最初から、
「この犯人ありき( ノ゚Д゚)ヨッ!」
で書いた作品ではないみたいです。
この作品 Endless Night は、ネタは「某作品」に使われているものと同じです。
ただ、そのネタはあくまでこの物語の一要素に過ぎないので、それをどうこう言うのは野暮でしょう。
この物語の魅力は、そこだけではないので。
大人のための寓話、という感じでしょうかヽ(´ー`)ノ
なかなか面白く読めました。
「秘密ノート」によれば、この作品の原型はフーダニット、つまり「犯人は誰か」を主眼にしたものではなく、出版社の要請でフーダニットの側面が強化されたようです。
そのため、いわゆる本格推理小説としてみれば、いろいろな矛盾や説明できない点が転がっています。
でも、この作品を読まれた方は分かるように、この作品はどちらかと言えば「恋愛小説」であり、そしてだんだん「犯罪小説」になっていきます。
そして、最後にはこの作品もクリスティーが最も得意とするプロットで書かれたものである、ということに気づくでしょう。
「秘密ノート」には、こう書かれています。
「犯罪の女王の考えどおりに書かせるべきだった—文学作品として」
なお、この作品は映画化されています
細かな設定変更はあるものの、意外に原作に忠実に映画化されていたので驚きました。
(あっ、原作読んだ後に、昔録画していたこの映画を見たんです)
Some are born to Endless Nightと歌付きで見るのも、なかなか印象深いです( ´−`)
クリスティー文庫と言えば、11月に『五匹の子豚』と『そして誰もいなくなった』が新訳刊行されるようです。
クリスティー生誕120周年記念ということで、この後も続々新訳化される模様。
クリスティというと、どうしてもポワロ、マープル、
パーカーパインなどシリーズものが浮かんできますね。
「そして誰もいなくなった」は別格として、
「検察側の証人」くらいしかなかなか思いつきません(汗
ノン・シリーズも読んでみようかと思いました。
by コースケ (2010-10-10 14:19)
こんにちは^^
クリスティはトミー&タペンスシリーズを除いて、全部読んでいるので、「秘密ノート」も読みたいのですが、まだ手つかずです^^;
「ねじれた家」は一番のお気に入り♪
このミステリのあとに、某作家の某作品を読んだので、私の中のイメージとしてはこちらが本家!って感じでした。
「終わりなき夜に生まれつく」も好きです!
あの何とも言えない雰囲気が・・・♪
新訳でクリスティ文庫ですか・・・。どうしよ。また欲しくなってしまう^^;
by れもん (2010-10-10 14:22)
ブログにコメントありがとうございました!
やっぱり「秘密ノート」はネタバレ満載なんですね。
「ねじれた家」は前から読みたいと思っていたので、ネタバレを目にしないうちに早めに読もうと思います(笑)。
「そして誰もいなくなった」と「五匹の子豚」は今年買ったのですが、11月に新訳……待てばよかったかも?! これからは新刊情報をチェックして読書計画ですね!
by ぐうたらぅ (2010-10-10 22:31)
>コースケさん、Yuseumもクリスティーのノン・シリーズはあまり読んでなかったのですが、これを機会にボチボチ読んでみようと思います[ぴかっ]
>れもんさんは、『ねじれた家』がお好きですか[はぁと]
Yuseumもネタバレなしで読んでおくべきだったなぁ(^^ゞ
>ぐうたらぅさん、クリスティーは今後も新訳でいろいろ出版されるようですから、要チェックですよ[ふむっ]
by Yuseum (2010-10-11 07:39)