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名探偵ポワロ〜ブラックコーヒー @三越劇場 [アガサ・クリスティー]

今日(2/11)はお芝居を鑑賞しました。 

名探偵ポワロ〜ブラックコーヒー 公式サイト
原作・脚本/アガサ・クリスティー
演出/佐竹修 翻訳/保坂磨理子

パンフレット(表紙)[右斜め下]

IMG_0383.JPG

原作はこちら↓(→ Kindle版ブラック・コーヒー - Agatha Christie & 麻田実

ブラック・コーヒー (ハヤカワ文庫―クリスティー文庫)

ブラック・コーヒー (ハヤカワ文庫―クリスティー文庫)

  • 作者: アガサ クリスティー
  • 出版社/メーカー: 早川書房
  • 発売日: 2004/01
  • メディア: 文庫

 

この作品はアガサ・クリスティーの処女戯曲で、クリスティーの書いた戯曲の中ではエルキュール・ポワロが登場する唯一の作品。
1930年、つまり昭和5年に書かれました。
・・・なぜ、「昭和」まで書いたかというと、今回この戯曲が上演された東京・日本橋の三越劇場は、なんでも昭和2年に作られたとのこと(!o!)オオ!
劇場内の空間が1930年頃にタイムスリップしたかのような雰囲気(^。^) 

なお、この作品は1997年にクリスティー没後20年を記念して、劇作家のチャールズ・オズボーンの企画・執筆で小説化されています。
それは、こちら↓(→ Kindle版ブラック・コーヒー〔小説版〕 - Agatha Christie & 中村妙子

ブラック・コーヒー (小説版) (ハヤカワ文庫―クリスティー文庫)

ブラック・コーヒー (小説版) (ハヤカワ文庫―クリスティー文庫)

  • 作者: アガサ・クリスティ
  • 出版社/メーカー: 早川書房
  • 発売日: 2004/09/16
  • メディア: 文庫

 

オズボーンはこの『ブラックコーヒー』の1956年の上演で、登場人物の一人であるカレリ博士を演じており、それが縁でクリスティーの遺族から小説化を提案されたようです。
Yuseumはこの戯曲版と小説版の両方の文庫を持っていますが・・・
「そういや、読んでなかったな。両方とも[爆弾]
・・・ということで、とり急ぎクリスティーの書いた戯曲版の方を昨日まで読んでました[本][あせあせ(飛び散る汗)] 

ので、ネタをある程度知ってからの鑑賞です。
[ひらめき]お芝居はほとんど鑑賞したことがないトーシロです、Yuseum(^^ゞ
こういう(ミュージカルのような)歌唱を含まない演劇形態を「ストレートプレイ」と呼ぶんですね(._.) φ メモメモ
(そんなことも知りませんσ(^◇^;))

感想は、まず当たり前ですが原作通りだったな、と(笑´∀`)
原作は三幕構成で、今回の舞台は二幕構成でしたが、間の取り方などはほぼ原作に沿っていた、と思います。(細かいことは気にしないw)

いや、これは推理劇ですから、謎解きにいたる伏線も張られてるわけです。
原作を読んでいたので、そういうところに注目しながら鑑賞していたのですが、お芝居は映画やTVドラマとはまた違った味わいがあるな〜と思いました。
映画[映画]やTVドラマ[TV]は鑑賞するときに視点が1点に集中しがちですが、お芝居の場合、舞台の上手で何人かの登場人物でストーリーが進行している中、下手では別の登場人物が表情を変えたり、何か密かに行動したりする…
…そういうのを視野を広げて多角的に見られるのは面白いなぁ〜と思いました(^^)
この作品では、クリスティーの処女作品である『スタイルズ荘の怪事件』Kindle版)でも用いられた「あるネタ」が使われているのですが(クリスティーの処女戯曲だから?)、そこに至るまでの過程もちゃんと演出されていましたし。
(もっとも、この後のトークショーでも面白く取り上げられていましたが、現実として「あるネタ」をアクションするのは難しい気もf^_^;)

役者さんもよかったです♪
原作を読んだときのイメージ通りのお芝居だったので、充分満喫しました。
面白かったのは、ある場面で椅子に座っていたある登場人物が興奮して、前にあった丸テーブルをバンッと叩いたときのこと。
テーブルの叩いた部分が下に下がって、テーブルが上へ跳ね上がるような感じになり[グッド(上向き矢印)]
「おぉ、迫真の演出(°0°)」
と思ったのですが。。。
後のトークショーで、あれはハプニングで、テーブルが舞台道具として貧弱だった模様w
役者さんはあれを見てみんなドキッ[失恋]としたようです。
(あのまま、テーブルが倒れてしまったら想定外な事になってしまうので。)
で、その後はテーブルに注意しようとしていたようですが、ポワロを演じた三波豊和さんはシーンが進むにつれてテーブルのことを忘れてしまったようで、危うく同じ失態をしそうになったとか(;´∀`)

今日はお芝居終了後にトークショーもあり、三波豊和さんが司会進行で笑わせていただきました[わーい(嬉しい顔)]
舞台で秘書レイナーを演じられていた加藤頼さんのお父様の加藤剛さんも、会場で演劇鑑賞していました〜と紹介され。
(割と近くの座席に加藤剛さんが座られていたのでビックリ(゚ロ゚屮)屮) 

トークショーも含めると、3時間半くらいでしたけれど、あっという間の楽しい時間でした。

なお、この舞台は明後日の2/13まで三越劇場にて上演中。 
(と、三波さんがブログやTwitterで宣伝して、と仰っていたので、こうして書いていますw)


さてさて。
クリスティー原作の戯曲と言えば、演劇史上例のない世界最長60年ロングランの『マウストラップ』(『ねずみとり』→ Kindle版ねずみとり - Agatha Christie & 鳴海四郎
ねずみとり (ハヤカワ文庫―クリスティー文庫)

ねずみとり (ハヤカワ文庫―クリスティー文庫)

  • 作者: アガサ・クリスティー
  • 出版社/メーカー: 早川書房
  • 発売日: 2004/03/16
  • メディア: 文庫
60周年を記念して、3月には日本でプレミアム公演が行われます
マウストラップ 公式サイト (←音が鳴るのでご注意[音楽]
演出は本場ウエストエンドのジェイスン・アーカリさん。
役者さんはと言えば、今回の『ブラックコーヒー』にも出演されていた方の中では横内正さんがいらっしゃいますね。
 
マウストラップと言えば、昔Yuseumのホームページにも記しましたが、もう15年も経ちますか[exclamation]
本国ロンドンのセント・マーティン劇場にて鑑賞したことがあるんですよ( ´-`) 
もちろんその時は全て英語で、Yuseumはロクに原作を読んではいなかったのですが[たらーっ(汗)]、なんとなく感じで内容が分かってきて、楽しんで鑑賞した記憶があります。

せっかく日本公演があるのだから、これも見に行くぞヽ(^。^)丿・・・とチケット予約済[手(チョキ)]
 
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コメント 5

三波豊和

お約束を守って頂き感激です!!
トークショーのはじめのご挨拶までしっかり覚えていて頂いて…。

他のポワロ作品にチャレンジしたいのですが、財団がなかなかうるさいみたいで…。

またよろしくお願いいたします!!
by 三波豊和 (2013-02-12 00:41) 

Yuseum

>三波さま。わざわざ拙ブログまで訪れていただき、感謝感激です。
昨日はとても楽しい日を過ごすことができました(^^)
最終公演も頑張って下さい!
by Yuseum (2013-02-13 02:01) 

aya_rui

Yuseumさん、コメントありがとうございました♪

お芝居だけなく、トークショーもあると、その日あったハプニングの事までわかってしまったり、裏設定?なんかもわかって、更にお芝居が楽しくなって、いいですね☆
演者さんの役とは違う素の部分でのお話が聞けると、演じ手ではなく、客観的な意見も聞けたりしそうですし、演じながらのお話も、見ているだけでは気づかない事があって楽しいですね。

私もお芝居には無縁な方で、見てみたいなと思いますが…なかなか機会も無くて…
でもドラマと違って生のお芝居の中で繰り広げられる、臨場感は、見応えがありそうですよね♪
大好きな作品をまた違った視点で、楽しめられて良かったですね。
by aya_rui (2013-02-14 20:43) 

トモミ

↑三波さん御本人からのコメント、すごいですね!
芝居は好きですが何年に一度、くらいしか行けてません(泣)…
by トモミ (2013-02-16 11:19) 

Yuseum

>aya_ruiさん、遅ればせながらコメントありがとうございます。
先日もお芝居を鑑賞しました[わはっ]
やはり、本を読むだけでは味わえない視覚・聴覚的なものを楽しめるのが、演劇の魅力ですね[はぁと]

>トモミさん、遅ればせながらコメントありがとうございます。
自分はお芝居素人ですが[あせっ]、今後は少しずつ舞台を観に行く回数を増やそうかな(^。^)
by Yuseum (2013-03-12 08:00) 

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