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象は忘れない(名探偵ポワロ) [アガサ・クリスティー]

いよいよ始まりました(o´∀`o)
制作開始を知ってから、2年弱。待ちました!

名探偵ポワロ - NHK

象は忘れない Elephants Can Remember
ポワロは旧友ウィロビー博士の連絡を受け、彼の研究所へ向かう。著名な博士の父が、自ら開発した治療用の浴槽で溺死しているのが発見されたのだ。一方、推理作家オリヴァ夫人が旧友ポワロに協力を求めてやってくる。名付け親になった娘シリアの両親の死の謎を解明したいのだという。シリアの両親は、13年前に崖の上で心中しているのを発見された。ウィロビーの事件の調査で手いっぱいのポワロは、最初はとりあわなかったが…


原作はこちら (Kindle版 、[左斜め下]

象は忘れない (ハヤカワ文庫―クリスティー文庫)

象は忘れない (ハヤカワ文庫―クリスティー文庫)

  • 作者: アガサ クリスティー
  • 出版社/メーカー: 早川書房
  • 発売日: 2003/12
  • メディア: 文庫

ポワロ最晩年の作品です。(『カーテン』は事前に書かれていたので。)
中期以降のクリスティーがよく描いた「回想の殺人」、「過去の殺人」テーマの作品ですが、『五匹の子豚』などと比べるとクリスティーの筆力の衰えが感じられ、一般に世評はそんなに高くない作品です。
しかし、
アガサ・クリスティー完全攻略では、この作品は「謎解きミステリとしては『ノイズ』として切り捨てられてしまうもののなかに、そこで物語る人物たちのさまざまな感情の綾を通じて、『真実』が仄見え」る作品だとあります。
「ノイズ」を味わうクライム・フィクションなのですね。

ただ、原作では上のあらすじにある「オリヴァ夫人が名付け親になった娘シリアの両親の死の謎」が唯一の謎であるため、作品としては中だるみがあり、退屈を感じてしまうところがあります。
そこで、今回のドラマでは「ポワロの旧友ウィロビー博士の溺死事件」という原作にはないサブプロットを絡ませることにしたようです。
監督は「名探偵ポワロ」シリーズは初めてのジョン・ストリックランドですが、脚本のニック・ディアは『ホロー荘の殺人』『ひらいたトランプ』『マギンティ夫人は死んだ』『三幕の殺人』、そしてこの後に放映される『死者のあやまち』も手がけています。
『ひらいたトランプ』はアレでしたが[たらーっ(汗)]、概ね原作に沿った脚本を書いている印象ですが、今作はどうでしょうか・・・?
-----
見ました〜[TV]
まずまず面白かったと思いますが、サブプロットはイマイチじゃないかな〜?
サブプロットの後味も少し悪いし。
ただ、サブプロットはストーリーのアクセントにはなっていましたね。
多分、サブプロットがないとダラダラと続いてしまう気がしました。

ポワロ(デビッド・スーシェ)の吹替役の熊倉一雄さんのお声は、さすがに87歳のご年齢を感じるときもありましたが、 熊倉さんのお声でポワロが見られたのはよかったですヽ(^。^)丿
ファイナルシーズンですからね。ポワロもご高齢のはずですから、ちょうど合っているのではないかと。
オリヴァ夫人(ゾーイ・ワナメイカー)の吹替の山本陽子さんもよかったので、『死者のあやまち』も楽しみです(^^)

今回は久しぶりに、これでもか[exclamation]というくらいにホワイトヘイブン・マンションがいっぱい映っていてよかったです。

この左右対称な建物(フローリン・コート)、 実際に住んでいる人もいるのですが、ファイナルシーズン撮影後(昨年)火事に見舞われたそうです
けが人はいなかったようですが、現在建物は復旧しているのかな?

建物といえば、合成映像もいくつか使われていて特に違和感は感じなかったのですが(例えば、パリのシーン)、ポワロがウィロビー博士を最初に訪れるシーンで「グリーンバック(グリーンスクリーン)」が露わになっているそうで。
確かに、このシーン。背景左の方の建物の窓枠が緑色になっていますね。
「こういう建物なのか」と、特に気にはならなかったのですが。。。

【訂正】違いました。「名探偵ポワロ」データベースによれば、「ウィロビー博士の部屋の窓の外」ですね。
うん、これはダメだ(;><)

ジョージが「声だけ出演」だったのが残念(´ε`;)
・・・ま、来週は出演予定ですが(^^ゞ


さて、その来週はいよいよ『ビッグ・フォー』[exclamation]
ポイントは、
[1].ドッカ〜ン![どんっ(衝撃)]な内容で評価も低い原作を、いかにドラマ化したのか?
[2].その脚本は、あのSHERLOCKの制作総指揮であり、マイクロフト兄さんでもあるマーク・ゲイティスと、そのパートナーのイアン・ハラードの共作!
[3].『白昼の悪魔』以来12年ぶりに集結した「ビッグ・スリー」;ヘイスティングス大尉、ミス・レモン、ジャップ警視監(出世しました[右斜め上]

実は、この作品。私は我慢できずに1年前に某所にて原語で見て、・・・でしたが^_^;、 よく分からなかった部分も多数あるため、色々楽しみです。(でも、過度な期待は禁物かと[あせあせ(飛び散る汗)]


≪速報≫
10月23日に、クリスティー財団公認の【ポアロ・シリーズ続編】『モノグラム殺人事件』The Monogram Murders早川書房から刊行されるようです[exclamation×2]
著者はソフィー・ハナさん。
『青列車の秘密』と『邪悪の家(エンド・ハウスの怪事件)』の間に位置づけられる作品のようですが、どんな物語なのでしょうねo(^-^)o
 
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コースケ

Yuseumさん、こんばんは。

ビッグ4は個人的には好きなんですよねえ。
ホームズ探偵譚のようなお話にポワロが出て来るので。
映像化の見所はやはりお三方との共演ですね。
楽しみです。


by コースケ (2014-09-09 21:36) 

Yuseum

コースケさん、今晩は(^。^)
ビッグ・フォーもいよいよですね。
お三方の共演が見られるのは楽しみです♪
by Yuseum (2014-09-13 19:21) 

一般市民

Yuseumさん、お久しぶりです。
昔、ブログのご近所に生息していた(笑)者です!

今年に入ってから、「SHERLOCK」きっかけで英国ドラマに少しハマり、旧作のホームズのドラマや、
主任警部モースの若かりし頃の設定「新米刑事モース」なんかをちょこちょこみてました♪
そんな中で、ファイナルシーズンのポワロの放送!
全くみたことなかったけれど(爆)
抑えておこうと思いみています☆

そんなわけで最近こちらにちょこちょこお邪魔しております。
原作情報が豊富なので本当勉強になります!!
きっかけがあれば、原作も読んでみようかな~
(ABC殺人事件は所持していたのに、すっかり内容忘れてました^^;再読しようと思います!)

by 一般市民 (2014-09-16 21:33) 

Yuseum

一般市民さん、お久しぶりです。
コメントありがとうございます(^。^)

SHERLOCK、イイですよね〜♪
自分もいくつか英国ドラマを見ていまして、最近では「刑事フォイル」とか好きですが、名探偵ポワロはずっと前から見ていたこともあり、思い入れがあります。
いよいよファイナルということで、この1〜2年ほどずっとソワソワしていました(笑)
今は原作も読み直したりしていますよ♪(v^_^)v
by Yuseum (2014-09-16 23:25) 

sana

録画しておいて面白く見ました☆
オリヴァ夫人が名付け親になったシーリア・レイヴンズクロフトの両親が‥
というのはよく覚えていたのですが、脇筋がわからなかったのです。付け加えたものだったのですね。
現代の小説だと密度が濃いですからね。
クリスティが生きていたら、これぐらい書き込んだかな、と思ったり。
付け加えた部分が後味悪いっていうのも、ありがちなんですが‥^^;
最晩年の作品はそういえば、ちょっとだらだらしているところもありましたね。
でも探偵の高齢化を考えますと100歳以上だし‥
クリスティもよく書けたと思うぐらいのお年ですよね^^
by sana (2014-09-26 18:18) 

Yuseum

sanaさん、コメント& nice!ありがとうございます。
『象は忘れない』は原作初読時はあまり良いイメージがなかったのですが、最近いくつかの本などを読んで、
「ああ、こういう読み方をすればよかったんだ。」
と思うところがあったので、機会があればまた読み直したいです(^^;;
by Yuseum (2014-09-30 23:20) 

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