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「名探偵」愛を感じた『硝子の塔の殺人』 [Mystery]

知念実希人さんの『硝子の塔の殺人』を読みました[本]


硝子の塔の殺人

硝子の塔の殺人

  • 作者: 知念 実希人
  • 出版社/メーカー: 実業之日本社
  • 発売日: 2021/07/30
  • メディア: Kindle版
Get it on Apple Books
知念実希人さんは医師でもある小説家さん。
医療ミステリを多く記されているようですが、私にとっては初読みの作家さんです。
でも、本作は知念さんの作家デビュー10周年の集大成、ということで、本格ミステリ色の濃い作品となっています。
何より、オビに記された島田荘司さんや綾辻行人さんらの文言が気になったので、読んでみることにしました。


最初は、倒叙推理小説なのかなぁ、と思いながら、読んでいったのですが。。。
まず、作品中のあちこちに散りばめられている古今東西のミステリに関する蘊蓄(トリビア)を、楽しく読みました。
私は海外古典ミステリが好きなので、それらについての知識はある方なのですが、いわゆる日本の「新本格派」と呼ばれる作家さんの作品はほとんど読んでいないので、それらについては興味津々。
この『硝子の塔の殺人』を読み終えて、まず綾辻行人さんの『十角館の殺人』を読んでみたくなりました。(お恥ずかしながら、読んだことがない[たらーっ(汗)]


十角館の殺人〈新装改訂版〉 「館」シリーズ (講談社文庫)

十角館の殺人〈新装改訂版〉 「館」シリーズ (講談社文庫)

  • 作者: 綾辻行人
  • 出版社/メーカー: 講談社
  • 発売日: 2013/04/19
  • メディア: Kindle版
Get it on Apple Books
そして、何より『硝子の塔の殺人』に登場する「名探偵」、碧月夜(あおいつきよ)
シャーロック・ホームズのコスプレをした女性の名探偵です。
やたらと名探偵、名探偵と強調されていたので、早々に物語から退場してしまうのではないか、と思いながら、読んでいましたが。。。

シャーロック・ホームズといえば、物語の終盤に「踊る人形」の暗号も登場します。
その解読方法は、著者らしいものとなっています。

本作のトリックというか、プロットは「びっくり」するものでした。
散りばめられた伏線が次々と回収されていく様は圧巻[exclamation]
犯人の動機を知るに至って、読者の中には怒り出す人もいるのではないか、と危惧するのですが[あせあせ(飛び散る汗)]、私はこういう奇抜な作品は好きですよ[黒ハート]


オーディオブックもあるようですね。




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